アップガレージが「トモニン」を取得
株式会社アップガレージグループ(神奈川県横浜市)は、2025年6月に厚生労働省から「トモニン」というシンボルマークを取得したことを発表しました。このマークは、仕事と介護の両立が求められる現代において、企業がここに力を入れていることを示すものです。特に「介護離職」が増加する中で、従業員が退職せずに仕事を続けられる環境を整えることは、企業にとって重要な課題です。
「トモニン」の意味
「トモニン」は、厚生労働省が制度を定めた「仕事と介護を両立できる職場環境」を象徴するマークです。このマークを取得することで、企業は介護支援に取り組んでいる姿勢を示し、祖父母や親の介護と仕事を両立させるためのサポートを行っていることを周知できます。今後、労働環境が変わる中、こうした取り組みがますます求められるでしょう。
介護との両立を重視する背景
日本は超高齢社会に突入しており、介護問題はこれから一層深刻になります。多くの従業員が親や家族の介護を担いながら働くことが予想されます。そのため、企業は仕事を続けるための選択肢を提供する必要があります。アップガレージは、社員一人ひとりが家庭の状況に応じて安心して働き続けられる職場環境を整えることに注力してきました。
アップガレージの取り組み
アップガレージでは以下のような介護支援制度を導入しています:
- - 介護休暇:年に最大5日、要介護者が2人以上の場合は10日まで取得可能。その取得は時間単位でも可能です。
- - 勤務条件の調整:介護対象者と勤務時間の調整を行い、時間外勤務や休日出勤を制限することで、従業員の負担を軽減します。
- - 復職支援:介護休業後に復職する際には、本人の希望に応じて部署や職務内容を配慮する仕組みがあります。
- - 周知活動:介護関連の制度については独自に設けたポータルサイトを通じて、社内での理解を促進しています。
アップガレージグループとは
1999年に設立されたアップガレージは、自動車およびバイク用品のリユース専門店として知られ、全国に250以上の店舗を展開しています。また、新品タイヤの専門店「タイヤ流通センター」や、自転車専門リユース事業「アップガレージサイクルズ」などの新しい挑戦も行なっています。2024年にはアメリカでの店舗も展開予定で、国際的にも事業を拡大しています。
会社の思い
アップガレージのブランドスローガン「Good Mobility, Happy Life」は、持続可能な社会の実現と人々の生活の質向上を目指しています。介護を必要とする家族を持つ従業員が安心して働ける環境づくりは、その一環として必要不可欠です。今後も同社の様々な挑戦と取り組みに注目していきたいと思います。彼らの努力が、より多くの企業に広がることを期待しています。