環境シンポジウム「小田原城はなぜそこにあるのか」開催
2024年3月22日から23日にかけて、小田原城にて第3回環境シンポジウムが行われます。本シンポジウムは、一般財団法人杜の財団と風土再生学会が主催し、地域生態系の保全や災害防止策を探ることを目的としています。
シンポジウムを通して考えるべきこと
近年、激化する自然災害は私たちの生活に大きな影響を与えています。都市の増加や自然環境の悪化は、豪雨や土砂崩れといったリスクを高めています。このような時代において、個人や地域がどのように生き抜いていけるかが問われます。
今回のシンポジウムでは、特に上流域、中流域、下流域における生態系の崩壊をテーマに扱います。代表理事の矢野智徳氏が提唱する「大地の再生®」は、自然の空気と水の循環が途絶え、その結果として災害が頻発していることを指摘。この技法が持つ課題解決の手法について具体的な提案が行われます。
小田原という場所の重要性
小田原がシンポジウムの舞台に選ばれた背景には、地域独特の地形と文化があります。江戸城を築いた家康にも影響を与えたこの地は、優れた水流と大地の特性が融合しているロケーションです。小田原城の地形を利用した「水脈」の整備は、先人の智恵の象徴とも言えます。
また、「脈」の重要性を示し、自然の力を利用した土木手法がどのように人々の安全を保障するのかを考えさせられます。災害造成要因となる「脈」の詰まりを防ぎ、新たな環境構築の技術についても学べる貴重な機会となるでしょう。
小田原と地域の自然
本シンポジウムでは、箱根や丹沢山系、そして酒匂川など周辺地域の多様な生態系が語られます。特に、かつては多くの市民が憩いの場として利用していた御幸ヶ浜が、台風などで大きな被害を受けている現状を踏まえ、砂浜再生の重要性も取り上げられます。
清らかな川や海岸がいかに重要であるかを学び、地域住民が一致団結して自然を守る必要があります。小田原のもつ自然と文化の豊かさは、現代に生きる私たちが目指さなければならない価値観の一つです。
実際の活動と祭り
シンポジウムの予定には、フィールドワークも含まれています。23日に行われるワークショップでは、地域の自然を体感し、風土を見直すことができる貴重な機会となります。さらに、地元の風土に感謝する「西湘おだわら風土再生マルシェ」も企画されています。このマルシェは、「流域社会」としての協力の重要性を感じさせる場となるでしょう。
結びに
「小田原城はなぜそこにあるのか」という問いを通じて、我々は改めて地域の生態系と人々の生活を見つめ直す必要があります。そして、このシンポジウムを通じて、未来の持続可能な社会を築く一助となるよう、地域全体での取り組みが求められています。御参加を心よりお待ちしております。
イベント詳細
- - 日時: 2024年3月22日(土)、23日(日)
- - 会場: 小田原城、小田原城址公園 二の丸広場 及び 小田原合同庁舎
- - 参加申込み: こちらから
ぜひ、私たちとともにこの重要なテーマについて考えてみませんか?