現代に蘇る秋元松代の名作戯曲『近松心中物語』がKAATで上演

秋元松代の名作が舞台に登場

2025年10月、KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉で、秋元松代による戯曲『近松心中物語』が新たに上演されます。この作品は、1979年の初演以来、日本の演劇史の中でその重要性を裏付けてきました。その背景の中、今回の上演は、現代の視点を通じて古典的なテーマを再現することを目的としています。

演出と美学

本作品の演出は堀越涼が担当。彼は古典芸能の構造と様式を現代演劇に取り入れる独自のスタイルで知られています。CCCreationとのこれまでのコラボレーションも高い評価を受けており、これらの作品同様に、秋元の名作に新鮮な息吹を与えています。堀越は擬似的な現実を舞台上に再現し、人間の業や愛といった普遍的なテーマを通じて観客の心を揺さぶることを目指しています。

演出のスタイルには現代的なビジュアルと古典的な演技様式の融合が見られ、魅力的な視覚体験を提供します。

音楽と演出

音楽監督にはあやめ十八番の吉田能が参加。劇中の音楽は全編生演奏にこだわり、劇的な演出が施される予定です。また、THE CONVOY SHOWの舘形比呂一が振付を担当し、身体的な表現に新たなリズムと陰影をもたらします。舞台全体が音楽の一部として機能し、観客に深く感情的な体験をもたらすことが期待されています。

役者陣

出演者には、渡部豪太（忠兵衛）、豊田エリー（梅川）をはじめ、松島庄汰、木﨑ゆりあ、霧矢大夢、植本純米など、計21名の俳優が集結します。これに加えて、音楽陣と合わせて総勢30名が一つの舞台を形作り、様々な芸術要素が融合された新しい『心中物語』を作り上げます。

チケット情報

公演の詳細については、以下のようになります。

- タイトル: 舞台『近松心中物語』
- 会場: KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉
- 日程: 2025年10月18日（土）〜26日（日）の全13回公演
- チケット料金: S席10,000円、U-25席6,500円、アフターパンフレット付きのS席12,000円、U-25のパンフレット付き8,500円（いずれも税込）

また、2025年8月2日（土）から一般発売が開始され、事前に予約が必要な託児サービスも提供されています。