校舎の思い出プロジェクト:未来へと紡ぐ想い
横浜市立二俣川小学校で、この度「校舎の思い出プロジェクト」が実施され、地域の子どもたちが校舎での貴重な思い出を形にする場となりました。このプロジェクトは、キヤノンマーケティングジャパングループとぺんてる株式会社が協力して進めており、校舎の建て替えや統廃合によって失われる思い出を後世に残すための取り組みです。
プロジェクトの背景と目的
日本において、少子化や老朽化が進む中、小学校は次々と閉校や建て替えの運命に直面しています。そのため、通い慣れた校舎を最後に利用することができない児童たちも増えており、そうした状況に対するアプローチとして「校舎の思い出プロジェクト」が立ち上げられました。
このプロジェクトでは、児童たちが校舎全体をキャンバスとして利用し、自由に絵を描くことができます。また、「思い出写真係」とする子どもたちが、デジタルカメラを使って彼らの活動を記録します。壁画の制作には、ぺんてるが画材を寄贈し、キヤノンMJグループがカメラやポスターを提供するという二社の協力により、充実した取り組みが実現しています。
参加する意義と反響
二俣川小学校がこのプロジェクトに応募した背景には、2025年に創立150周年を迎えるという節目がありました。新校舎への移行が迫る中で、学校の教師たちは今までの校舎での思い出を大切にしてほしいという強い想いがあります。その姿勢がプロジェクト参加につながり、多くの児童たちがこの独自の体験を得られる機会となりました。
参加した児童たちからは、「初めて校舎の壁に絵を描くことに戸惑いがあったけれど、楽しい体験となった」との声が寄せられ、また教師からも「児童たちが最初は楽しさを感じていたが、次第に校舎への感謝の気持ちに変わっていった」との意見が出ています。こうして、プロジェクトは単なる思い出の創造にとどまらず、感謝の気持ちを育む場ともなっています。
今後の展開
キヤノンMJグループは、今後もこの「校舎の思い出プロジェクト」を継続して展開し、社会貢献活動を通じて価値を生み出し続けることを約束しています。全国の69校が参加しているこのプロジェクトは、在校生や卒業生、地域住民との絆を深め、取り壊される校舎との思い出をいつまでも残す取り組みとなっています。
皆さんも、今は忘れ去られているかもしれない校舎での思い出を一緒に振り返り、未来の子どもたちのために新たな記憶を紡いでいきましょう。