岡山大学の特殊器台修復プロジェクトが完了、貴重な文化遺産が新たに公開されます

岡山大学の町の宝、特殊器台の修復が完了！

岡山大学の大学院社会文化科学研究科考古学研究室が取り組んだ「倉敷市楯築墳丘墓出土特殊器台修復プロジェクト」がついに完了しました。この貴重な特殊器台は、古代の文化の一端を知る上で非常に重要な資料です。今回はその修復の経緯や魅力について詳しくご紹介します。

特殊器台は、埴輪の起源とされています。多くの考古学者にとって特に注目されるポイントであり、教科書の副読本にもその写真が掲載されています。実はこの器台、長い年月の間に接着剤が劣化し、状態が悪化していました。多くの文化財が同様の問題を抱える中で、今回の修復は大きな意义を持っています。

修復プロジェクトは、岡山大学とクラウドファンディングサービス「READYFOR」の協力によって進められました。225人もの皆様にご寄付をいただき、無事に修復を終えることができました。心より感謝申し上げます。このように地域全体で支え合う素晴らしい機会となりました。

修復が完了した特殊器台は、2025年3月6日に岡山大学文学部考古資料展示室に展示される予定です。一般の方々も見学が可能ですが、事前の申請が必要です。興味のある方は、岡山大学の公式ウェブサイトをご覧ください。

このプロジェクトでは、次なる目標として小型特殊器台の修復を予定しています。新年度からのスタートを控え、地域に根ざした大学の特色を活かし、さらなる文化財の保護活動を進めていく所存です。また、修復のお披露目会についての詳細も近日中に発表される予定ですので、ぜひご注目ください。

岡山大学は「地域中核・特色ある研究大学」として、SDGs（持続可能な開発目標）の達成に向けた取り組みも行っており、地域との連携を強化しています。今後も地域社会の持続可能な発展に貢献しつつ、文化遺産の保護にも努めていくことでしょう。

岡山大学による特殊器台の修復は、学問的価値だけでなく、地域の文化と歴史を支える大切な取り組みです。私たちもこのプロジェクトを通じて、地域の文化遺産を大切にしていきたいと考えています。今後の活動にますます期待が高まります。