新しい測定体験を提供するアンリツのTensor VNAを発表

新たな測定の可能性を開くアンリツのTensor VNA



アンリツは、2026年6月にアメリカのボストンで開催されたIEEE MTT-S International Microwave Symposium(IMS)2026で、新製品「Tensor Vector Network Analyzer(VNA)」を発表しました。この製品は、RFおよびマイクロ波ネットワーク解析の領域において重要な革新をもたらすことを目指しています。

Tensor VNAの特長と構造



Tensor VNAは、アンプやフィルタ、周波数変換器(単段・多段ミキサー)などの測定に特化した設計がなされています。特に、複雑化する測定ニーズに応えるため、先進的なアーキテクチャが採用されています。以下にその主な特色を紹介します。

1. 四つの独立した信号源を標準装備


この4ポートVNAは、各ポートに独立した信号源を備えており、これにより同じセットアップのもとで異なる測定を同時に行うことが可能です。この機能により、高い出力パワーと広いダイナミックレンジを提供します。

2. 内蔵AIエンジンによるサポート


Tensor VNAは、ユーザーが複雑な測定を効率良く行えるよう、内蔵AIエンジンを搭載しています。このシステムは、自然言語での操作支援や複雑な提案機能を通じて、より直感的な使用体験を提供します。

3. 高速スイープおよびデータ伝送


最新のソフトウェアアーキテクチャにより、様々な測定を迅速に行うことができ、測定の効率性が大幅に向上しています。

4. 高精度なハードウェア


Tensor VNAは高いダイナミックレンジと低トレースノイズを実現しており、広範な周波数帯域でも高い再現性を確保をしています。特に、モジュール構成により、2ポートや4ポートでの同時測定が可能です。この柔軟性が、さまざまな試験環境において非常に重要です。

5. 拡張性と柔軟性


Tensor VNAは、多様なアプリケーションへの対応を可能にし、デバイスレベルから複雑なマルチポートシステムまでをサポートしています。

6. 高周波・ミリ波対応


アンリツの軽量なミリ波モジュールにより、54 GHzから220 GHzまでの広い周波数に対応が可能です。さらに、サードパーティの導波管ソリューションを使用すれば、最大1.1 THzまで測定が行えます。

エンジニアへの新たなソリューション


アンリツでは、Tensor VNAの発表を「エンジニアが信頼性の高い結果を提供するための重要な道具」と位置づけています。ネットワークアナライザ事業の新たな進展として、Tensor VNAが多様な測定要件への対応を助けることが期待されています。

IMS2026では、Tensor VNAの実演や専門家とのディスカッションが行われ、その性能が多くの来場者に評価されました。ユーザーからのフィードバックを受けて、更なる改良が加えられる予定です。

まとめ


新たなTensor VNAは、アンリツのRF、マイクロ波、ミリ波測定ソリューションにおける技術的リーダーシップを一層強化し、精密測定の世界に新たな可能性をもたらします。詳細については、アンリツの公式ウェブサイトをぜひご覧下さい。

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