湘南国際マラソン2025が魅せた、環境への配慮とランナーの絆
2025年12月7日、湘南国際マラソンが無事に開催され、約23,000人のランナーが湘南の地を駆け抜けました。この大会は、第20回を迎え、環境に配慮した取り組みを強化する中で、サステナブルな大会として新たな側面を示しました。
マイボトル・マイカップの実施
湘南国際マラソンでは、使い捨てカップやペットボトルの排出を完全に廃止し、「マイボトル・マイカップ方式」を導入。これによって、ゴミの排出量を大幅に削減しました。2022年から始まったこの取り組みは、参加者の間に根付いてきており、昨年の参加者約700名から3,000名に大幅に増加しました。
また、スタート前に行われた「クリーンスタートプラン」も好評で、ランナーたちは防寒用のウェアを回収することで無駄のないスタートを切ることができました。このように、参加者たちの意識が高まり、環境に優しい大会として成長していることが感じられます。
富士山と海の絶景コース
大会当日の朝、湘南の海岸線では、ランナーたちが富士山を背にしてスタート地点へ向かい、相模湾の美しい景色を楽しむことができました。フラットで走りやすいコースが続き、沿道の応援も背中を押します。大会はランナーが自然と一体となる瞬間を生み出し、走る喜びを再確認する機会となりました。
河野太郎大会名誉会長の温かいエール
イベント創設期から大会に深く関わっている河野太郎大会名誉会長がスターターを務め、彼の言葉に多くのランナーが励まされました。「20回記念の湘南国際マラソン、思いきり楽しんでください」と、緊張を抱える参加者に向けた彼の温かなエールは、スタートの瞬間に新たなエネルギーを注ぎました。
アンバサダーとゲストによる盛り上げ
大会アンバサダーとして活躍したウルトラランナーの「みゃこ」さんは、フルマラソンのペースメーカーとして多くのランナーをサポートしました。彼女の励ましに後押しされる形で、大勢の選手が「4時間切り」という目標に邁進しました。
また、大会ゲストの「森川千明さん」は、コースを楽しむ姿を見せ、多くのランナーと交流を深めました。彼女の親しみやすい振る舞いが会場全体を明るくし、楽しむ雰囲気を作り出しました。
歴代タイムを更新した女子
フルマラソン女子部門では、高野温菜選手が過去の記録をわずか3分更新する好記録を達成し、2時間41分01秒でゴールしました。男子部門でも、滑和也選手が安定した走りを続け、2時間25分09秒で堂々の優勝を果たしました。
タスマニアとの国際交流
今年の湘南国際マラソンでは、オーストラリアの「ローンセストン ランニング フェスティバル」とのパートナーシップを継続。Gretchen Creighton選手が女子高校生の部で優勝を飾り、国境を越えたランナー同士の交流が進んでいます。環境への配慮がマラソン文化の国際的な連携をさらに深めています。
陸と水が併せて盛り上がる未来
午前9時、ランナーのスタートと同時に、湘南大橋では「Shonan Marine Race」がスタート。水上での競技に参加する選手たちと、陸上で走るランナーたちが同じ時に躍動する情景は、湘南のダイナミックな風景を象徴していました。陸と水が一体となり、新しい形の交流が生まれていることに心躍ります。
次回の「第21回湘南国際マラソン」は、2026年12月6日(日)に開催予定です。環境を意識したマラソン文化をさらに発展させるためにも、来年の大会も楽しみです。