有隣堂 藤沢店での新たな試み「小さな絶滅展」開催に注目!
2025年11月1日から、神奈川県藤沢市の有隣堂 藤沢店にて約2年間の実験的企画展「SAYONARA FESTIVAL」がスタートします。この企画は、有隣堂 藤沢店の開店60周年を迎え、再開発に伴い営業終了までの間「お別れだけど、終わりじゃないのです。」というメッセージのもとに、書店の未来を模索するものです。片や活動的な書店を目指し、1〜2か月ごとに様々なテーマに基づいた展示や書籍、イベントを展開していきます。
この第一弾としてお目見えするのが「小さな絶滅展」です。11月1日から国立科学博物館と連動し、地球上で起こった5回の大規模な生命絶滅について書籍や資料、立体展示を通じて掘り下げていきます。この展示では、関連書籍や図鑑、さらには化石や恐竜フィギュア、絶滅動物の模型も手に取ることができ、我々にとっての「絶滅」の意味を再考する場となります。
書店という「知のストックヤード」
有隣堂 藤沢店は、1965年から地域に密着した総合書店として機能を果たしてきました。広大な売り場には、文芸書、実用書、専門書、さらには文具や雑貨、児童書も取り揃えられ、地域の文化的ハブとしての役割を果たしてきました。「藤沢駅南口391地区地区計画」による閉店の運命を背負いながら、こうしたクローズドな環境が、逆に書店の存在意義や顧客との関係性を試す舞台となります。
書店を「編集」する──新たな体験型書店へ
「小さな絶滅展」のコンセプトは、単に本を並べるだけでなく、書店全体を一冊の本のように楽しめる空間を目指すことにあります。科学や文化、そして社会の関心に応じて多様なテーマを導入し、それに沿った書籍や商品を「編集」することで、来場者に新たな体験を提供します。書店の枠を超えて参加者が共に知への旅を楽しむことで、藤沢店は“知を体験する場”に進化していくでしょう。
「小さな絶滅展」の魅力
「小さな絶滅展」では、以下のような展示が予定されています。初めに、地球上での絶滅の歴史を古生物学の視点から探求し、次に人間によって引き起こされている生物の絶滅や環境破壊について考えさせる場が設定されます。また、文化の絶滅に焦点を当て、昭和の風俗やポップカルチャーがどのように変遷していったのかも紹介予定です。そして、最後に人類の未来と書店文化の未来についても考せられるような締めくくりを用意しています。
このような幅広いテーマ展開を通じて、参加者はそれぞれの視点から「次の時代へ何を残すか」という問いを自らに投げかけられることでしょう。
開催概要
- - 期間: 2025年11月1日(土)~2026年1月4日(日)
- - 会場: 有隣堂 藤沢店(神奈川県藤沢市南藤沢2-1-1フジサワ名店ビル2~5F)
- - 内容: 書籍と雑貨を通じて、生物学的な絶滅や文化の消失について考える体験型の展覧会
- - 公式サイト: 有隣堂 藤沢店ホームページ
- - Instagram: 有隣どう?
このように、藤沢の有隣堂は、ただ本を売る場ではなく、新たな文化的体験の場へと変わろうとしています。ぜひこの機会に足を運んでみてください。