アネスト岩田、インドに新たなコンプレッサ組み立て工場を開設
アネスト岩田株式会社は、インドのグレーター・ノイダに新しいコンプレッサ組み立て工場を設立しました。この動きは、同社の生産能力を従来の約2倍に拡大させるものであり、またインド政府の「Make in India」政策にも積極的に応えるものです。
新たな工場の意義
新設された組み立て工場は、アネスト岩田がインドの自動車部品大手であるマザーサン・グループとの連結子会社「ANEST IWATA MOTHERSON Pvt. Ltd.」を設立したことを背景にしています。これにより、オイル式スクリューコンプレッサの販売を一層拡大する計画です。従来は、アネスト岩田の中国グループ会社が製造した製品がインド市場で販売されていましたが、新工場ではノックダウン生産方式を採用することで、現地生産を実現しました。
経済政策への貢献
「Make in India」はインド政府が推進する政策であり、この方針に従った製造工程の導入は、地域経済の健全な発展にも寄与することが期待されています。アネスト岩田は、これに合わせた生産体制を整えることで、地域市場に特化した製品供給を行っていく方針です。
最先端の技術導入
新工場ではIoT技術を活用した生産ラインが導入されており、在庫と出来高の管理、さらには生産効率の最適化を図っています。これにより、高い生産能力と品質を維持しつつ、コスト削減を目指します。工場が稼働する2025年7月までには、さらなる技術革新が期待されています。
工場概要
- - 所在地: ウッタルプラデーシュ州ゴータム・ブッダ・ナガル県 グレーターノイダ
- - 稼働時期: 2025年7月
会社の背景
アネスト岩田株式会社は、1926年に設立された歴史ある企業で、神奈川県横浜市に本社を置いています。主な事業内容には、塗装機器やポンプ、さらにはエアーコンプレッサ、真空機器などの製造・販売が含まれています。国内外で1200件以上の特許を持ち、世界各国に20以上の拠点を展開しているアネスト岩田は、常に新しい製品開発に取り組み、成長を続けています。
アネスト岩田の新工場設立は、今後のインド市場における競争力を高めるだけでなく、グローバルな戦略の一環としても重要な意味を持つと言えるでしょう。地域経済への貢献を果たすアネスト岩田の取り組みに、今後も注目が集まります。