アマダの新展開
2025-01-28 11:06:33

アマダグループがエイチアンドエフを完全子会社化 新たなプレスソリューションの提供へ

アマダグループ エイチアンドエフ買収の背景と展望



株式会社アマダ(神奈川県伊勢原市)は、2023年10月にカナデビア株式会社(大阪)との間で、エイチアンドエフ(福井県あわら市)の全株式を取得することが決定しました。これに伴い、エイチアンドエフはアマダの完全子会社となり、両社のシナジーによる新たなビジネス展開が期待されます。

背景と狙い



アマダグループは、2030年に向けた「長期ビジョン2030」を策定し、2025年度を終える中期経営計画2025に基づきます。金属加工機械のリーディングカンパニーとして、アマダは特に成長産業であるモビリティ部門において、レーザ技術やサーボ制御技術に力を入れています。これらのテクノロジーを通じて、環境問題や人手不足、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に貢献することを目指しています。

エイチアンドエフは、500トンから3,000トンを超えるプレスマシンを製造する企業であり、自動車業界の重要なプレーヤーとの関係も強固です。アマダはこの買収により、多様なプレスマシンを一括してラインナップすることに成功し、ブランド力を強化することを狙っています。

合意の内容



アマダは、カナデビアとの契約を基に、エイチアンドエフの発行済株式をすべて取得することになりました。今回の株式の取得価格は177億円に及び、株式譲渡は2024年4月1日を予定しています。エイチアンドエフは、顧客との関係を維持しつつ、主要商品の製造やサービスを継続することが確約されています。

今後の展開



両社の融合によって、アマダグループは顧客に対してより包括的なソリューションを提供できる体制を整え、プレス事業の拡大を見込んでいます。パートナーシップを活用し、販売網や技術の提案力を相互に強化することで、国際的な競争力を確保し、持続的な成長を確実なものにしていく方針です。

アマダグループは、「レーザ・溶接事業」の強化に加え、自動化ビジネスの推進を成長戦略に掲げています。これにより、今後も業界のトップとしての地位を維持し続けることを目指します。

エイチアンドエフの概要



基本情報


  • - 社名:株式会社エイチアンドエフ
  • - 所在地:福井県あわら市自由ケ丘1丁目8番28号
  • - 設立:1964年
  • - 代表者:代表取締役社長 山田 烈史
  • - 事業内容:プレス機械、各種自動化装置、制御装置の製造・販売およびアフターサービス
  • - 資本金:1,055百万円(2024年12月末)
  • - 売上高:20,916百万円(2024年3月期)
  • - 従業員:398名(2024年3月期)

アマダグループのプレス事業


  • - 社名:株式会社アマダプレスシステム
  • - 所在地:神奈川県伊勢原市石田200
  • - 設立:1962年
  • - 代表者:代表取締役会長 磯部 任・代表取締役社長 堀江 喜美雄
  • - 事業内容:プレスマシン、プレス周辺装置、ばね成形機の開発・製造・販売・サービス
  • - 資本金:1,491百万円(2024年3月期)
  • - 売上高:20,431百万円(2024年3月期)
  • - 従業員:489名(2024年3月期)

両社の協業により、金属加工業界におけるアマダグループの存在感が一層強まることが期待されます。今後の進展に注目していきましょう。


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