大和シティー・バレエの『いばら姫』が贈る、新たなラブストーリー
2025年8月11日、大和芸術文化ホールにて、期待の新作『いばら姫』が上演されます。この舞台は100年の時を超えた愛の物語を描き、クラシックバレエの美しさとコンテンポラリーダンスの自由さが融合します。また、Wキャストによる独自の視点から表現される役柄も注目です。
物語の背景
グリム童話『いばら姫』をもとに作られた本作は、愛と再生の物語として全く新しい視点で再構成されています。時代を超えた二人の魂が惹かれ合う様子と、その中で描かれる感情の交差は、観客の心の奥深くまで響くことでしょう。
物語は、ある国の王と王妃が子供を授かるところから始まります。しかし、招かれざる13人目の妖精からかけられた呪いにより、姫は16歳になる前に深い眠りに落ちてしまいます。この眠りを解くため、100年後に訪れる王子の口づけが待ち望まれます。
演出と振り付けの特徴
本作の最大の魅力は、二人の演出家によるオリジナル振り付けです。クラシックバレエの正統を知る佐々木三夏と、コンテンポラリーダンスの先駆者、竹内春美の感性が交わり、独特の舞台を生み出します。
振付は、各シーンごとの対話を通じて、登場人物の個性が表現されています。いばら姫の奔放さや王子の好奇心が、舞台上で見事に具現化されているのです。このように、固定概念に捉われず、ダンサー一人ひとりの特性を活かした演出が特徴です。
キャスティングの魅力
公演では、マチネ(14時)とソワレ(18時)それぞれに異なるキャストが登場し、同じ物語を異なる視点で紡ぎます。イングリッシュ・ナショナル・バレエに所属する大谷遥陽(マチネ)と、ハンブルク・バレエ団の菅井円加(ソワレ)がそれぞれの役に命を吹き込む様子は、観る者を楽しませてくれることでしょう。
王子役として活躍する猿橋賢と山本勝利も、異なるアプローチから物語の深さを増す存在となります。このようなダブルキャストによる「化学反応」を劇場で体感するのは、特別な体験です。
音楽と舞台美術
音楽には、チャイコフスキーの名作《眠れる森の美女》が用いられ、その美しい旋律が物語を彩ります。また、舞台美術には、視覚的な幻想を創出するための工夫が凝らされています。
チケットの入手方法
チケットは現在カンフェティで販売中です。S席からB席まで、選べる座席が用意されていますので、早めの予約をお勧めします。
最後に
この夏、ぜひ大和で新たな『いばら姫』の物語を目にしてみてはいかがでしょうか。時代を超えた愛の物語とダンスが織りなす感動の舞台をご期待ください。