岡山大学が協生農法プロジェクトを始動し地域活性化へ向けた活動を展開

岡山大学が協生農法プロジェクトを始動

岡山大学は、2025年6月26日、地域共創型取り組み「協生農法プロジェクト」をスタートさせました。このプロジェクトは、農学部や工学部、経済学部、資源植物科学研究所の学生と教職員、約20名が参加する形で、地域資源の活用を通じて生物多様性の維持と自然との共生を図るものです。

協生農法とは？

「協生農法」とは、無耕起・無施肥・無農薬を基本とし、自然の力を利用して多様な植物が共存可能な生態系を形成する農法です。単一作物の大量生産ではなく、環境に応じた様々な作物や野生植物を組み合わせることで、持続可能な農業と豊かな生物多様性を実現することを目指します。

プロジェクトの概要

プロジェクトの発起人である舩倉隆央副本部長が、冒頭で協生農法の重要性とプロジェクトの意義を説明しました。その後、参加者全員がアイデアを出し合い、今後のフィールド活用や技術応用について活発な意見交換が行われました。

その後、実証予定地となる学内の園地を見学し、現地の植生や土壌状況を確認。さらに、資源植物科学研究所の山下純助教による野生植物に関するレクチャーでは、参加者たちが真摯に耳を傾ける場面が見られました。

今後の展望

協生農法の理念に基づいて、実践的な環境づくりが進められ、農業とテクノロジーの融合による新たな生態系モデルの構築も視野に入れています。生成AIや画像認識技術を活用し、土壌や地域特性に応じた作物の組み合わせや有効な野生植物を特定するアプリの開発も目指しています。このように、地域企業との連携を視野に入れながら、ICT機器の活用やデータ分析を進め、産学連携による地域課題解決に挑戦する予定です。