相模原市が動物愛護センター設立へ向けた基本協定を締結

相模原市の動物愛護センター設立へ向けた新たな一歩

相模原市は、SDGsの視点を取り入れ、「人と動物の共生社会」の実現を目指して、動物愛護に向けたさまざまな取り組みを進めています。その一環として新たに、動物愛護センターの設立を計画しており、この度、その基本協定を麻布大学の運営母体である学校法人麻布獣医学園と締結しました。同協定は令和7年11月18日に交わされたもので、政令指定都市としては初めての官学連携による動物愛護センターの設立を目指しています。

基本協定の主な内容

今回の基本協定では、動物愛護センターの整備候補地や整備手法、基本的な費用負担の考え方について合意に至りました。センターは麻布大学敷地内の北西部に設置される予定で、これにより地域内での動物愛護活動が一層強化されることが期待されています。相模原市は、整備に必要な費用を延床面積の割合に応じて負担し、維持管理の費用も按分して負担することで、動物愛護センターの機能を長期にわたり維持していく考えです。

動物愛護センターの役割

この動物愛護センターは、捨てられた犬や猫の保護、譲渡活動、動物愛護に関する普及啓発、さらには動物取扱業の指導を行う重要な施設となります。特に近年では、殺処分ゼロを目指す取り組みが進んでおり、さらなる譲渡活動に力を入れることで、愛護の意識を広めていく戦略が掲げられています。

麻布大学の歴史と教育理念

麻布大学は1890年に創立され、2025年には学園創立135周年を迎える歴史ある私立大学です。「地球共生系」を教育理念とし、「獣医」「動物」「健康」「食物」「環境」の5つの視点から未来の社会を見据えて教育に取り組んでいます。獣医学部や生命・環境科学部の教育体制を通じて、動物に関する専門性の高い人材の育成を進め、ヒトと動物がより良い関係を築ける社会を実現することを目指しています。

未来に向けての取り組み

相模原市と麻布大学の連携によるこの動物愛護センターが稼働するのは、令和11年度中を予定しています。市獣医師会と協力し、犬や猫などの動物たちが人と共に幸せに過ごせる社会を実現するために、さらなる取り組みを進めていくとのことです。これにより、地域全体の動物愛護への理解が深まり、動物達がより良い環境で生活できる未来が見えてきます。

相模原市の動物愛護活動がどのように変わっていくのか、今後の進展から目が離せません。