岡山大学が新見市で進める地域共創型農業プロジェクト
岡山大学は、地域と共に未来の農業を考える「おかやまシネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」を新見市で始動しました。このプロジェクトは、企業の余剰資源を利用した持続可能な農業を目指しており、地域住民との交流を深める取り組みでもあります。
プロジェクトの背景
2026年2月14日、岡山大学は内閣府の「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」に基づいて活動を開始しました。新見市の圃場では、伝統工芸である神代和紙の原料を育てる楮(こうぞ)や三椏(みつまた)をはじめ、様々な果樹や野菜が混植され、協生農法による生態系の構築が進められています。
学生と企業の協力
この活動には、岡山大学の学部生や大学院生、学生ベンチャー企業のメンバー、そして産学連携の担当職員が参加しています。特に注目すべきは、松陽産業株式会社から提供された余剰品で作られた鳥獣害対策用フェンスの設置作業です。このフェンスは鹿やイノシシなどの害を防ぎ、作物を守る重要な役割を果たしています。
この取り組みは、企業の資源を地域課題に活用する新たなモデルとして脚光を浴びています。プロジェクトがスタートして以来、毎月少数の学生が現地を訪れ、これまでに20人以上が活動に参加しています。彼らは農作業だけでなく、神代和紙の製造や地域住民との交流を通じて多様な経験を積んでいます。
持続可能な未来に向けた取り組み
プロジェクトの魅力は農作業に留まらず、地域住民との交流を通じた文化的な体験にも広がっています。例えば、薪ストーブ作りなどを通じて、地域文化を学び、共に楽しむ機会が増えています。これらの活動は、自然との共生を重視し、持続可能な社会の実現に向けた実践的な学びの場を提供しています。
今後の展望
岡山大学は今後も、このプロジェクトを拡大し、産学官民の連携を強化しながら、自然共生と地域創生の両立を目指していきます。持続可能な社会実装モデルの構築を通じて、地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たすことに期待が寄せられています。
このような取り組みを進める岡山大学では、地域社会の未来を見据えた施策を積極的に推進しています。岡山の地域文化や農業の活性化に貢献し、持続可能な発展を共に目指す姿勢が今後も注目されるでしょう。地域の特色を生かした研究や活動が、地域住民と共に歩む未来を築く力となります。