現代サーカス『DADDA 2025横浜版』がKAATに登場
2025年12月5日から7日の間、KAAT神奈川芸術劇場で現代サーカス作品『DADDA 2025横浜版』が上演されます。この作品は日本の文豪・芥川龍之介の短編「蜘蛛の糸」にインスパイアされ、人間の倫理や救済を問う深いテーマ性を持っています。
作品の背景
『DADDA』は日仏共同制作による現代サーカスで、日本のサーカスのパイオニア、瀬戸内サーカスファクトリーが手掛けます。言葉を使わず、身体を通じて表現されるこの作品では、人間の善悪や救済についての問いを観客に投げかけます。「善人」と「悪人」の境界を問う姿勢が、観る者の心に響きます。
身体を通じた表現
この現代サーカスでは、競争、嫉妬、そして裁きといった人間の本性が、重力と無重力、生と死、光と影を交えた壮大な舞台で表現されます。身体そのもので伝えられるメッセージは、観客の心に深く届くことでしょう。
制作の過程
『DADDA 2025横浜版』は、2027年春を目指して創作中の作品であり、その途中経過を見せる「ワークインプログレス版」として発表されます。この新しい試みがどのような形になるのか、今から期待が高まります。特に、瀬戸内サーカスファクトリーが14年間にわたり追求してきたサイトスペシフィック創作の成果がどのように表れるのかが注目です。
クリエイティブチーム
演出を手掛けるのは、瀬戸内サーカスファクトリーの代表・田中未知子。彼女は、地域の環境や文化に根差した作品制作に取り組んできました。さらに、フランスのCie Basingaが技術面で支援し、国境を越えた身体と言語の対話が実現します。音楽は鼓童の住吉佑太、衣装は浜井弘治、照明は上田剛が担当し、名だたるクリエイターたちが力を合わせています。
公演情報とアクセス
公演は、2025年12月5日(金)から7日(日)にかけて行われます。全12公演が予定されており、5日にはアフタートーク、6日には託児サービスが設けられています。これは、ただ観るだけではなく、参加して体験できる貴重なチャンスです。
【公演詳細】
- - 日程:2025年12月5日(金)〜12月7日(日)
- - 会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
- - チケット:前売 4,000円、当日 4,500円(いずれも自由席・税込)
- - 公式ウェブサイト:KAAT神奈川芸術劇場
『DADDA 2025横浜版』は、独自の視点で人間の本質を探求する現代サーカスの新たな形を提示します。この冬、ぜひその目で「見たことのない世界」を目撃してください!