日韓ライフサイエンス領域で新たな連携がスタート
アイパークインスティチュート株式会社(略称:湘南アイパーク)が、韓国のKorea Biotechnology Industry Organization(以下、KoreaBIO)と、ライフサイエンス分野における協力を促進するための覚書を締結しました。これは、両者が持つネットワークを最大限に活かし、ビジネスマッチングやスタートアップの支援を目的とした重要なステップです。
韓国との初めての民間団体としての提携
アイパークインスティチュートは、これまで中小ベンチャー企業部やKBIOHealthなどの韓国政府系団体と連携を進めてきましたが、今回の覚書は韓国の民間団体との初めての協力関係を築くこととなります。この新しい提携は、日韓のバイオテクノロジー分野における連携を加速させると同時に、双方の企業が持つ技術や知見を相互に共有する機会を創出します。
ビジネスマッチングプログラムの実施
覚書の主な内容は、次の三つです:
1.
ビジネスマッチングプログラムの共同実施:韓国と日本の企業がプラットフォームを通じて連携しやすくします。
2.
韓国スタートアップの支援:新たな企業が国際市場にアクセスできるように、実践的な支援を行います。
3.
プロモーションやブランディングの協力:両者の活動を広く周知させ、さらなるイノベーションを促進します。
これらの取り組みは、10月17日にソウルのCOEXで開催された「BIOPLUS-INTERPHEX KOREA 2025」イベント中に締結されました。アイパークインスティチュートは、このイベントで日本のバイオ産業戦略について講演するなど、重要な役割を果たしました。
オープンイノベーションチャレンジの実施
さらに、10月17日には「KoreaBIO × Shonan iPark Open Innovation Challenge 2025」を共催。ここでは、韓国の有望なスタートアップ13社と日本の製薬企業2社とのマッチングが行われ、双方が持つ技術力や市場のニーズを融合させる機会が提供されました。この取り組みは、韓国のバイオ産業が急成長を遂げている中で、重要なパートナーシップを築くための一歩と言えます。
代表者からのメッセージ
アイパークインスティチュートの代表取締役社長である藤本利夫氏は、「韓国のバイオ産業は国際的な競争力を持つパートナーです。この覚書の締結により、両国の戦略的な連携がさらに強化され、ライフサイエンス分野での革新がアジアから世界に広がることを期待しています」と述べ、今回の協力の重要性を強調しました。
一方、KoreaBIOの副会長であるSeung-kyou Lee氏も、「本協定により、韓国と日本のバイオ産業間の実践的なパートナーシップが強化されることを期待しています。特に、韓国の革新的なスタートアップ企業がグローバル市場へ進出するための支援につながるでしょう」とコメントしました。
韓国と日本の未来への架け橋
この新たな提携により、日韓間のライフサイエンス業界がより緊密に連携することが期待されます。両国の企業が持つ優れた技術と創造力を結集し、世界市場に通用するような革新的な製品やサービスを提供していくことが重要です。ライフサイエンス分野における相互の発展が、さらなる進化と成長を促進することでしょう。
今後の展開に期待が高まる日韓のバイオテクノロジー領域。「アイパークインスティチュート」と「KoreaBIO」の協力関係は、この先も多くのチャンスを生み出すことでしょう。