令和洪鐘祭絵巻完成発表会が江の島で開催
江の島の美しい風景の中、古来から受け継がれてきた祭礼が新たに息を吹き返します。2025年5月27日、江島神社と鎌倉の円覚寺が合同で行う「洪鐘祭」の風景を描いた「令和洪鐘祭絵巻」の完成発表会が、江の島サムエル・コッキング苑内のUMIYAMAギャラリーで開催されます。
幅広い新たな試み
この絵巻は、多摩美術大学の日本画専攻の学生たちが1年をかけて制作したもので、約20メートルにもおよぶ長尺の作品です。江島神社からの依頼を受け、歴史ある洪鐘祭を未来へと繋げるために若者たちの感性で表現されました。
元々この洪鐘祭は、700年以上の歴史を有し、60年に一度行われる大規模な祭礼です。その中で、祭りの状況や神仏への信仰がどのように地域に息づいてきたかが記録されてきました。そのため、過去の絵巻物が今でも多くの人々に感銘を与えています。学生たちは、明治期の祭礼に関する資料をもとにリサーチし、現代の視点から描くことに挑戦しました。
伝統と革新の融合
「令和洪鐘祭絵巻」には、伝統的な岩絵の具を使用しており、時間をかけた丁寧な作業がなされています。制作は、文化財修理の専門技術を持つ株式会社半田九清堂の熟練技師と共同で行われました。このように、過去の技術を継承しつつも新しい発想を取り入れることで、学生たちは地域の文化を次世代に残す重要な役割を果たしています。
発表会の詳細
発表会では、制作に携わった学生や半田九清堂の主任技師が、絵巻の制作裏話や込められた想いについて語ります。また、絵巻の細部に施された技術や表現方法についても解説され、参加者は作品の魅力に触れることができます。
当日は一般向けの展示も行われ、絵巻の見学ができるチャンスです。普段はなかなか目にすることのできないアート作品を間近で見る貴重な機会となるでしょう。
取材申し込みや展示見学のご案内
この文化的なイベントに興味がある方は、江島神社へ取材の申し込みや展示見学の問い合わせを行ってみてください。
- - 日時: 令和7年5月27日(火)午前11時から
一般展示も26日(月)と28日(水)に行います。
- - 場所: 江の島サムエル・コッキング苑内・UMIYAMAギャラリー
神奈川県藤沢市江の島2-3-28
UMIYAMAギャラリー詳細
この発表会は、令和の時代における祭礼文化の刷新と、地域社会の新たな創造の可能性を示す貴重なイベントです。ぜひ足を運び、未来へと続く歴史の一端に触れてみてはいかがでしょうか?