シェフラーが「AMB 2026」に出展:工作機械向けの新たなイノベーション
2026年9月2日、シェフラーはドイツ・シュトゥットガルトで開催される第16回国際金属加工展「AMB 2026」に出展し、テーマ「Innovation across every axis」に則った革新的な工作機械向けのソリューションを紹介しました。この展示会では、スピンドルから周辺機器に至るまで、効率的な工作機械の運用を実現するための各種軸受や駆動ソリューションが取り上げられています。
シェフラーは、工具軸、ワーク軸、送り軸向けに高性能かつ堅牢なソリューションを提供しています。特に、ハイブリッドスピンドル軸受やトルクモーター、リニアモーターは、過酷な条件下でも高い生産性と耐久性を発揮。シェフラーの産業オートメーション事業担当グローバル責任者、Ralf Moseberg氏は、「工作機械の世界は変革期にある。お客様は高精度かつ高い信頼性を求めており、我々の技術がそのニーズに応える」と述べています。
スピンドル技術革新
近年、シェフラーはハイブリッド軸受の適用範囲を拡大し、さまざまな産業分野で活用されています。その中でも、VCMシリーズのハイブリッド軸受は、厳しい機械的および熱的負荷にも耐える性能を実現し、新しい基準を打ち立てています。これにより、工作機械の信頼性と稼働性能が向上します。
また、最近の駆動工具技術の進化により、シェフラーはPTB精密スピンドル軸受を展開し、様々な軸径に対応しています。これにより、精度が求められる加工環境においても高い性能を発揮することが可能です。
回転軸向けのソリューション
シェフラーの「RIB」シリーズのトルクモーターと「YRTC」シリーズの回転軸用軸受を組み合わせたソリューションは、最高精度を維持したまま迅速な動作を実現。ミクロン単位の位置決めを電気的に行うことで、機械的なクランプ機構を排除し、サイクルタイムの短縮にも寄与しています。
さらに、XZU複列アンギュラコンタクト針状ころ軸受は、フリクショントルクが非常に低いため、精密な動作をもし保証する設計となっています。特に、レーザースイベルヘッドへの適用が期待されています。
自動化向けの革新
加工エリア外の回転軸向けに開発された「YRTA」シリーズは、自動化分野での要求を満たすべく設計されており、傾き剛性や寿命、メンテナンス性に優れた特性を持っています。これにより、自動化工程におけるニーズに的確に応えています。
直線軸向けのソリューション
また、直線軸には「KLLT」シリーズの4列モノレールガイドシステムが提案されています。このシステムは、生産設備に特有の要件をクリアし、取り付け面の幾何公差を許容、吸収する特性を持つため、安定した搬送が実現します。
長尺・短尺といった多様なキャリッジパターンが用意されているため、設計の自由度が高く見逃せません。
新たなモーション技術
最後に、シェフラーのL7リニアモーターは、電力損失を最大50%低減し、最新のベンチマークと比較してもその出力性能を維持しています。この技術により、高い加工精度を保ちながらコスト削減が可能になります。
このように、シェフラーはあらゆる軸においてイノベーションを推進しており、その技術は将来の工作機械のあり方を大きく変える可能性を秘めています。「AMB 2026」での展示は、その一環としてますます注目を集めるでしょう。特に、金属加工の分野においてシェフラーの技術がどのように進化し続けるのか、今後の展開に期待が高まります。