在宅医療機関を効率的に見つける新検索機能とは

2025年7月1日、在宅医療プラットフォーム『おうちde医療』が新たに導入した「届出事項による絞込検索」機能が話題を呼んでいます。この機能は、全国約10万件の在宅医療機関情報を基に、患者や医療従事者がより効率よく、信頼できる医療機関を探す手助けをするものです。

新機能の概要

この新機能は、厚生局への届出情報を活用して、在宅医療機関の検索条件を細かく設定できるのが特長です。これにより、住所や種別にとどまらず、実際の診療実績や対応内容に基づく検索が可能になります。たとえば、以下の条件を元にした検索が可能です。

- 自宅から半径16km以内で「看取り件数が20件以上」の在宅療養支援診療所や病院
- 機能強化型訪問看護管理療養費(1～3)を届出済みの訪問看護ステーション
- 無菌製剤処理加算や在宅中心静脈栄養法加算を届け出ている訪問薬局

これにより、医療の質の向上に寄与することが期待されています。特に、クリニックの事務長や地域連携室、ケアマネジャー、MSWといった専門職にとって、実務の質を向上させるための有用なツールとなるでしょう。

医療現場のニーズに応える

医療現場では、訪問薬局や訪問看護の質が不均一であるという課題があります。「訪問薬局という名前でも、実際には対応できない場合がある」「訪問看護との連携がスムーズにできない」といった声が多く聞かれます。そこで、今回の新機能は、実際の医療機関の能力を可視化し、利用者にとって正確なマッチングを実現することを目指しています。

新たに導入されたこの機能により、提携先や代替先を迅速に見つけることができ、患者やその家族も「最期まで診てもらえる在宅医」や「本気で訪問対応をしてくれる薬局」を見極めやすくなることでしょう。

利用方法とユーザーガイド

詳細な届出項目の内容や検索機能の使い方については、以下のユーザーガイドで詳しく説明されています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

▶ ユーザーガイドはこちら

この新機能は、在宅医療の質を向上させるだけでなく、患者とその家族が安心して医療を受けられる未来を創る一助となることでしょう。今後も『おうちde医療』から目が離せません。