「社会貢献型実習」が切り拓く未来
2023年11月21日、横浜市立大学国際商学部にて「社会貢献型実習」が行われ、NECとNPO法人ETIC.、そして社会起業家育成プログラムの卒業生である株式会社BANSO-COが登壇しました。本講義は、社会課題解決に向けたビジネスモデル形成を目指しており、今回で4回目の実施となります。
講義の内容と目的
今回の講義は「企業とソーシャルセクターとのパートナーシップ」というテーマで、企業とNPOが協力し、社会課題にどう立ち向かうかを考えるものでした。まず初めに、ETIC.による「NEC社会起業塾」の概要が説明され、その後NECの社員が自身の経験をもとに、若手起業家の育成プログラムの重要性について語ります。具体的には、創業期の起業家育成の目的や、社員と起業家との対話から生まれる学びについて紹介されました。
加えて、BANSO-COの代表が自社の成り立ちやNECとの連携についても触れ、学生たちに起業家精神の重要性を伝えました。講義終了後、参加した学生たちは熱心に質問を投げかけ、社会貢献に対する関心の高さを示しました。
学生の感想とアクション
講義を受けた学生たちは、社会貢献と利益の両立を目指すプロジェクトの意義について再認識したと語りました。「社会貢献を負担として捉えるのではなく、価値を創造する手段として考えることが重要だ」との声もあり、今後の企業経営における視点の重要性が強調されました。また、日本には多くのスタートアップが存在し、それを支える企業も多いことに感動を覚えた学生もいました。
スタートアップと大手企業の連携についても考察され、スタートアップの柔軟性やスピード感が大手企業にもたらす利益についての議論は特に印象的だったと述べられています。「起業塾」の取り組みが、これらの連携を通じて新たな価値を生み出すことの重要性を実感できたとの感想が寄せられました。
講義を通じた学びの意義
横浜市立大学の吉永教授は、授業を通じて学生が社会課題を自分事として考えることの重要性を強調しました。また、企業やNPO、起業家が協力していく姿勢が、未来の社会を形成する上で必要な要素であると述べました。その思いは、学生たちが実践事例に触れることでキャリアや社会への関わりを考えるきっかけになることを期待しています。
NECの取り組みと今後の教育
NECは、この講義をきっかけに、社会課題解決に挑む起業家や企業の活動について知る機会を学生に提供し、持続可能な未来を目指す意識の浸透を気持ちを込めて目指しています。次世代のリーダーとなる学生たちの育成を支援し、社会に新たな価値を創出できる人材の育成に貢献し続ける姿勢を見せています。
社会貢献に対する関心の高まりと、大企業とスタートアップの連携による新たなビジネスモデルの創出に向けた動きが、今後の地域や社会にどのような影響をもたらすのか、注目が集まっています。