横浜に新たな直売所「ベジポケット」オープン
2025年4月1日、横浜市旭区に新しい農福連携をテーマにした直売所『ベジポケット』がオープンしました。この施設は、障がい者が農作業や販売活動に参加することで得られる経験を通じ、地域社会とのつながりを強化しながら自信を持って社会に参画できる場を提供します。農福連携の理念を活かし、障がい者と農家、地域住民が一緒に成長し、支え合う関係を築くことを目指しています。
農福連携とは
農福連携とは、農業と福祉が協力することで、障がい者の農業分野での活躍を促進し、農業経営の発展を図りながら、障がい者の自信や生きがいを創出する取り組みです。この理念を基に、JA横浜は株式会社農協観光と連携し、2023年度からさまざまな施策を展開しています。『ベジポケット』は、その象徴的な存在となる直売所です。
「農福ポート」の設置
『ベジポケット』の特徴の一つは、園内に設けられた「農福ポート」という拠点です。このポートは、障がい者が農作業を行うための拠点として機能し、農家からの依頼に基づいて、障がい者チームが特定の作業を行いに出向く仕組みです。これにより、横浜北部エリアでの活動が広がり、地域の農家と強いつながりを築くことが期待されます。
「ノウフクバス」の運行
『ベジポケット』では、「ノウフクバス」と呼ばれる専用の車両も運行しています。このバスは、直売所で販売する野菜を集荷するためのもので、農家からの注文に基づき、障がい者が野菜を集めて店舗へ運びます。「家まで来てくれたので助かる」との声も寄せられるこのサービスは、毎週地域の農家を訪問し、新鮮な野菜を届ける重要な役割を担っています。
「農福野菜」の販売開始
『ベジポケット』は、一般の野菜だけでなく、障がい者が生産に関与した「農福野菜」として特別に販売される野菜も取り扱っています。これにより、地域の人々は新鮮で美味しい野菜を購入できるだけでなく、障がい者の活動を支援することにもつながります。
独自のコンセプトと店舗デザイン
売り場は、明るくシンプルなデザインで構成されており、白と茶色を基調とした現代的な雰囲気が漂います。この店舗は、相鉄いずみ野線の南万騎が原駅から徒歩2分の場所に位置し、アクセスの良さも魅力です。また、障がい者の従業員は4人1チームで作業に当たり、彼らにとっても成長の場となるでしょう。
地域との温かなつながり
「ベジポケット」は、地域の人々と共に成長し、協力し合うことを重視しています。店名の由来には「ワクワクが詰まった楽しいポケット」のイメージが込められており、顧客が楽しみながら買い物を行えるような場所を目指しています。地元の農畜産物を主役に、地域の特産品を取り扱い、農福連携の取り組みを通じて、様々な「Happy」を生み出すことを大切にしています。
オープニングイベント情報
オープニングセレモニーは、2025年4月1日12時30分から行われ、新たな農福連携の拠点としての始まりを祝います。メディア関係者や地域住民の参加も歓迎され、テープカットが行われる予定です。
『ベジポケット』は、21世紀の新しい社会貢献の拠点として注目されることでしょう。地域の活性化や障がい者の自立支援など、多くの側面からの展開が期待されます。ぜひ訪れて、この新たな試みに触れてみてはいかがでしょうか。