フグ加工業界を変革するZERO Freezerの秘訣
株式会社FUは、フグ加工品の製造・販売を手掛ける企業です。2022年6月に、同社は最新の冷凍技術「ZERO Freezer」を導入しました。このシステムは、アルコール液冷凍結機を使用し、業界に革命をもたらしています。しかし、当初の導入時には、処理能力が急増する需要に追いつかず、さまざまな課題が浮かび上がってきました。
急成長する需給バランスの中での挑戦
導入当初、FUはフグの輸出向けに小規模な運用を行っていましたが、2024年の規制緩和により、関東圏での取引先が急増。回転寿司チェーンなどを中心に生産量が導入初年度から約10倍に増えました。これに伴い、1日あたりの凍結回数も2~3回から10回を超えるようになり、さらなる処理能力の向上が求められるようになりました。古川社長は、この急増する需要に対して「冷凍技術が追いつかない状況だった」と語ります。
凍結プロセスでの課題
連続稼働中、温度が徐々に上昇し、これを戻すための待ち時間が発生。これが作業効率の低下や作業者への負担増加を引き起こしました。古川社長は、「冷凍待ちの時間が続き、現場にも無理が出ていた」と振り返ります。この状況が改善されなければ、さらなる成長は難しくなると感じました。
ZERO Freezerの能力アップとその効果
そこで、ゼロカラが実施したZERO Freezerのアップグレードが行われました。処理能力は約1.6倍に向上しました。これにより、以下のような改善が見られました。
1.
凍結温度の安定化
ブライン温度が-32℃以下を常時維持し、温度上昇に伴う課題を解消しました。初期導入時と同じく、いつでも低温で凍結できる環境が整いました。
2.
サイクルタイムの短縮
1バッチの凍結時間が約13分から約11分に短縮され、温度復帰の待機時間がゼロになりました。これにより、真の連続運転が実現しました。
3.
作業効率の向上
凍結待ちの時間が無くなったことで、作業者のオペレーションスピードが向上。古川社長は、「1時間かかっていた凍結が約10分で完了するという効率性は、他の方式では得られない」と評価しました。
高い満足度と今後の展望
古川社長によると、能力アップの効果は「想定以上」で、満足度は10点中8点とのこと。詳しく聞くと、「連続運転が可能になったのは非常に大きい」と感謝の意を表していましたが、「導入時に選択肢をもっと提案してほしかった」との改善要望もありました。
今後、FUは国際フグ協会を通じて海外市場への展開を視野に入れ、古川社長は「凍結品質の高さをBtoBでもアピールしたい」と語っています。これにより、フグの白子を食べたお客様からの驚きと感動を広めていくとの考えを示しました。このように、ZERO Freezerはフグ加工業界における品質向上に大きな貢献をしています。
企業情報
株式会社 FU
代表: 古川幸弘
事業内容: フグ加工品の製造・販売
公式HP:
FU公式サイト
株式会社 ゼロカラ
最高速の凍結機を開発し、医療・介護・給食業界でも活躍する企業です。
公式HP:
ゼロカラ公式サイト