実家じまいを巡る家族間の会話が進まない現状、調査結果から見えてきた課題
近年、相続や実家の処分は多くの家庭で避けては通れない課題になっています。株式会社すむたすが実施した最新の意識調査によると、親子間で実家の処分について会話が過去2回の調査で明らかに未だ不足していることがわかりました。特に、兄弟姉妹間の意見調整が実家じまいを進める上での大きなハードルになっていることも浮き彫りに。しかし、どうして多くの家庭はこの重要な話題について話し合わないのでしょうか?
調査の背景「大相続時代」
「2025年問題」と呼ばれる大きな変化が迫る中、すむたすは親世代と子世代に対して実家の処分についての意識調査を実施しました。調査は3回目を迎え、特に兄弟姉妹間の意見の不一致についても掘り下げられました。この「大相続時代」を迎えるにあたり、実家じまいの方針について話し合うことが重要です。
親子間の会話状況
調査によると、実家の処分について親子で話し合ったことがある人は29.5%と、前回の32.5%から減少しています。「まだ具体的に考えていない」という理由が上位を占めており、実際には70.5%が話し合ったことがないとしています。この数値からも、実家じまいに関する必要性を感じながらも、踏み出せない家庭の多さが見て取れます。
実際、親世代は「話し合う必要性を感じない」という理由が高い一方で、子世代は「話しを切り出すきっかけがない」ことや「何から話してよいのかわからない」と感じているようです。これらの理由は、家庭の人間関係の複雑さを示しているかもしれません。
兄弟姉妹間の意見調整
兄弟姉妹との間でも、実家の処分方針について話し合ったことがある人はわずか20.0%です。さらにそのうちの40.0%が意見が分かれた経験があると答えています。「売却か、残すか」という基本的な方針から「誰が管理するか」といった具体的な内容まで、実家じまいに関する兄弟姉妹間の協議の必要性がこのデータからもわかります。
子世代の期待と親の希望
調査では、親世代の78.0%が「今の家に住み続けたい」と考えている一方で、子世代は「利便性の高い家に移ってほしい」と希望する人が多く、これらの希望のギャップも家庭内の対立を生む要因に。
特に興味深いのは、親世代が「子どもや親族に住んでほしい」と思う割合が24.0%であるのに対し、子世代の多くが「自身が住みたい」という意見を持っていることです。
事前準備の必要性
実家の処分を進めるために、多くの親子が必要と感じている準備が「不要品の整理・処分」です。約35.0%の子世代が親に事前準備をお願いしたい事柄としてこの点を挙げています。また、親から子への「不要品の整理を手伝ってほしい」という要望も一定数あることがわかりました。
まとめ
この調査結果をもとに、実家じまいをスムーズに行うためには、親子間や兄弟姉妹間のコミュニケーションが不可欠です。お互いの希望を理解し合うことで、未だ会話が進んでいない家庭でも共通の理解を持つことができるかもしれません。
さらに、専門家の助けを借りることで、悩みや疑問を解決しやすくなるでしょう。実家じまいの計画を立てる際は、ぜひこれらのポイントを念頭に置いて進めていきましょう。