藤沢市が「ANDPAD」を導入
神奈川県藤沢市が、全国の自治体として初めてクラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」の導入を決定しました。この取り組みは、公共建築工事に従事する事業者や職員の働き方改革を進めることを目的としています。この新たな施策によって、施工管理が効率化され、より良い労働環境が整備されることが期待されています。
導入の背景
藤沢市は、現場への移動時間や間接業務に多くの時間を要するという課題を抱えていました。そこで、昨年度に施工管理ツールの実証実験を行い、その結果を踏まえて本格的な導入を決定しました。この「ANDPAD」の導入は、令和7年度の工事から本格的に実施される予定です。具体的な契約日は2025年4月1日となっており、全国初の成功事例となることが期待されています。
導入の効果
「ANDPAD」は、通信機能を活用した遠隔臨場機能を提供しており、これにより工事現場への訪問回数や移動時間が大きく削減されます。また、施工に必要な書類や情報を一元管理することができ、職員と事業者間での迅速な情報共有が可能になります。これにより、工事全体の効率化が実現され、よりスムーズなプロジェクト管理が促進されます。
さらに、工事完成後の情報も「ANDPAD」で保管されるため、建物の維持管理に役立つ情報として長期的に活用されることになります。これにより、膨大な量の図面や書類の削減も図られています。文書の整理が進むことで、建築業務がより効率よく行える環境が整います。
「ANDPAD」とは
「ANDPAD」は、現場の効率化から経営改善までテレワークを活用し集中管理ができるシェアNo.1のクラウド型建設プロジェクト管理サービスです。2016年に提供が開始され、約21.6万社が利用しており、ユーザー数は55万人を超えています。また、国土交通省の新技術情報提供システムであるNETISには、令和6年度の推奨技術として選定されています。
このように、藤沢市の取り組みは、建設業界全体でのDX(デジタルトランスフォーメーション)のモデルケースとなる可能性があり、多くの自治体や企業がこの成功事例に注目しています。
会社概要
「ANDPAD」を運営している株式会社アンドパッドは、東京都千代田区を本社とし、クラウド型建設プロジェクト管理サービスの開発、販売、運営を行っています。代表取締役は稲田武夫氏で、同社は建設業界が抱える課題解決に取り組んでおり、今後の展開にも期待が寄せられています。公式ウェブサイトも公開しているので、さらに詳しい情報が必要な方はご覧ください。
ANDPAD公式サイト
藤沢市の「ANDPAD」導入により、地域の建設業がこれまで以上に効率化され、持続可能な成長が見込まれています。今後の進展にも注目です。