岡山大学・女性技術者支援シンポジウムにて新たな一歩
2025年3月16日、岡山大学の技術専門職員である中村有里氏が、東京の如水会館で開催された「女性技術者活躍を推進支援するシンポジウム」にパネリストとして参加しました。このシンポジウムは、一般社団法人技術同友会の主催で、女性技術者の権限強化をテーマにしたものでした。
シンポジウムは、女性技術者をサポートするためのアクションプランを提案する場として設けられ、若手技術者や経営者、学生に至るまで多様な参加者が集まりました。基調講演を務めたのは、日本マクドナルドホールディングスのズナイデン房子氏で、彼女は「行きたい道を切り拓け」という題で自身の経験をもとにしたメッセージを発信しました。
その後、中村氏を含むパネリストたちによるディスカッションが行われ、これまでの取り組みや女性技術者の数を増やす方策について意見が交わされました。
中村氏は、岡山大学で実施している工学教育の取り組みを紹介し、特に理工系分野での女子学生向けプログラムに重点を置いていることを強調しました。
「企業の経営幹部と意見交換ができたことは非常に光栄でした。今回の経験を岡山の取り組みに活かしたい」と中村氏は述べ、次世代の技術者育成に対する強い意欲を示しました。
シンポジウムには、岡山大学の副学長や副理事、URA(大学研究アドバイザー)たちも出席し、基調講演やディスカッションを通して新たな視点を得ることができたと語りました。
関係者は、大学における技術者育成の進め方が時代に対応したものであるかどうか、また「女性技術者」の問題がまだ多くの課題を抱えていることを再認識しました。
さらに、 中村氏が受賞した「第10回女性技術者育成功労賞」は、彼女や岡山大学の取り組みが高く評価されてのもので、今後も次世代の工学教育において持続的な貢献が期待されています。
岡山大学は文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」にも採択されており、独自の研究力向上を図りつつ、国際的な展開や社会実装を進めています。この業務を支えるため、技術職員のキャリアパスの整備や人材育成も戦略的に進められています。
今後も岡山大学及びその技術職員の活動にはさらなる期待が高まります。シンポジウムを通じて技術者の育成や意識改革に繋がる新たな動きがあることを願っています。