父の日は感謝の気持ちを心温まるひとときに

2024年5月、父の日に関して行われた全国調査から、父親たちの本音や今年の期待が浮かび上がりました。全国で379人の父親が対象となったこの調査は、家族との絆や育児に関わる根源的な想いを明らかにしています。

昨年の父の日に感謝された父親は約7割

調査の結果、約68.7%の父親が昨年の父の日に「何かしら労ってもらった」と感じていることがわかりました。特に「家族からの感謝の言葉」を受けたと答えた父親は48.3%にのぼり、物質的な贈り物よりも家庭内の感謝の精神が重要視されていることが明らかになりました。中には「特に何もなかった」と感じる父親もおり、4人に1人は父の日に対して特別な意識がないことを示しました。

今年の父の日への期待

さらに調査では、過半数の父親が「父の日に感謝や労いを受け取りたい」と感じていることが見て取れます。「ぜひ何かしてもらえたら嬉しい」との声も多く、心のこもった感謝の表現を望む声が強いです。中でも「『ありがとう』と言ってもらいたい」という回答が70%に達しました。家族と過ごす時間や、手紙やメッセージをもらいたいという声もあり、心のつながりを大切に思う父親が多いことが実感されます。

家事育児への取り組みとその疲れ

また、家事や育児における自身の役割について調査したところ、自認する分担割合は「父：母＝3：7」と感じる父親が多いことが判明しました。この結果から、多くの父親が自らの貢献に対して低く評価していることが伺えます。「家事育児で疲れを感じる」と回答した父親は約7割を占め、現代の父親が直面する見えない疲労感が浮かび上がってきます。私たちは働き方と家庭内の役割において父親たちが抱える葛藤を理解し、感謝の言葉を送りたいと思います。

父の日には静かな時間を

調査結果の中には、静かに時間を過ごすことを重視する父親たちの声も響いています。「特別なものはいらないが、感謝の言葉をもらえると嬉しい」「家族と自然を楽しむ時間が欲しい」との声がその一端を示しています。父親たちは、「特別なサプライズ」よりも、日常の中での静かな感謝を求めているようです。家族とのリラックスした時間や会話が、肩の力を抜く一番の贈り物になっていることが改めて印象強く伝わります。

今年の父の日には、父親たちの努力に寄り添い、感謝の気持ちを伝えるひとときを持ってみるのはいかがでしょうか？個々の家庭での思いやりを深め、心温まる時間を過ごすきっかけとして、父の日を有意義なものにしていきましょう。