新明和工業とレシップ、廃棄物収集業務の効率化に向けて、実証実験を開始
2024年5月、新明和工業株式会社とレシップ株式会社は、共同開発した「廃棄物収集業務効率化システム」の実証実験を神奈川県内で開始しました。このシステムは、実稼働中の塵芥車を用いたもので、廃棄物収集作業の業務効率の向上を図るものです。
実証実験の背景
新明和工業は特装車のリーディングメーカーとして、国内で高いシェアを誇ります。一方、レシップはバス市場を中心に運行管理支援システムを提供しており、両社の技術を融合させることで、効率的かつ持続可能な廃棄物収集を実現しようとしています。
実証実験の具体的な内容
今回の実証実験は、神奈川県で一般および産業廃棄物の収集運搬を行っている株式会社カワセイ様の協力のもと進められています。実験の主な機能としては、以下のようなものがあります。
1.
経路ナビゲーション機能: ドライバーに収集ルートを案内。
2.
リアルタイム表示: 各車両の位置や収集状況を事務所モニターに表示。
3.
メッセージ機能: オペレーターがドライバーへリアルタイムでメッセージを送信可能。
4.
収集履歴記録および日報自動作成: 収集データを自動で管理、日報を作成。
新機能の追加計画
将来的には、車両連携機能や多言語化対応、住民向け情報提供サイトの提供も計画されています。これにより、さらに効率的な廃棄物収集業務の実現を目指します。
実証実験の詳細
- - 対象機能: ドライバーとオペレーターを支援する複数の機能が用意されています。
- - 実証実験地域: 川崎市内。
- - 実験期間: 2025年5月12日より開始。
この実証実験においては、塵芥車の積載量や稼働情報をデータとして常時通信し、管理する仕組みが含まれています。特に、レシップ製の車載通信機器「LIVU」を活用し、リアルタイムでデータを取得しながら運用することで、業務の効率化を図ります。
企業情報
新明和工業は特装車事業に注力しており、200種類以上の「働く車」を手掛けています。レシップは、バス市場や鉄道市場向けの様々な電装機器を提供しています。双方の企業は、2030年までに廃棄物収集車の導入目標を共有し、この実証実験を通じてシステムの最適化を進めていきます。
展示予定
この新システムは、2025年5月28日から30日に東京ビッグサイトで開催される「2025NEW環境展」にて展示される予定です。訪れる際には、是非この最新の取り組みを見学してください。
廃棄物収集業務の効率化は、ただの技術革新ではなく、環境保護や持続可能な都市づくりにも寄与する重要なテーマです。今後の展開に注目していきましょう。
参考リンク
両社は、効率的な廃棄物収集システムを実現し、環境への配慮を重視したビジネスモデルの構築を目指しています。これからの動向にぜひ注目してください。