2025年8月9日、川崎市にある川崎能楽堂にて、公益財団法人川崎市文化財団が主催する「第135回川崎市定期能<喜多流>~宴シリーズ第一弾~」が開催されます。今回のテーマは「宴」。このシリーズは年間3回の公演を通じて、能楽に描かれる「宴」の多様な姿を楽しむことができるものです。初回となる今回は、長寿を願うシンボルとして知られる「菊」が登場する能『枕慈童』が演じられます。
公演では、多彩な演目が用意されています。まず第1部として、開場は12:30、13:00からは仕舞「鵜之段」が友枝昭世氏によって披露され、その後、狂言「雷」を三宅右矩氏が務め、能「六浦」を中村邦生氏が演じます。
第2部は15:00の開場を経て、15:30からスタートします。ここでは、狂言「長光」を三宅近成氏が演じ、最後に待望の能『枕慈童』が香川靖嗣氏によって上演されます。この段取りは、伝統的な能楽の流れを感じられる構成になっており、観客の期待が高まります。
また、公演に先立って行われる事前講座も見逃せません。8月3日に開催されるこの講座では、演目に関連する文化的背景や、曲中に登場する菊、さらには現代における菊酒の文化について掘り下げられる予定です。これは、能楽に興味がある方はもちろん、菊や日本の伝統文化に興味を持つ人々にも有意義な時間となるでしょう。
チケットは現在、カンフェティを通じて購入可能です。正面席は5,000円、脇正面・中正面席は4,500円で、U25の方には脇正面・中正面席が3,000円で提供されています。全席指定かつ税込み価格での販売ですので、事前にお早めにご予約をお勧めします。この催しに参加することで、素晴らしい日本の伝統芸能の魅力を直に感じることができるでしょう。
川崎市定期能「宴」シリーズは、能楽ファンだけでなく、初めて触れる方にも心地よい体験を提供します。ぜひこの機会に川崎の伝統文化に触れ、自身の感性を広げてみてはいかがでしょうか。公式ホームページから詳細やチケット情報を確認することができますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。