ロボットで変わる小売
2025-06-25 19:07:30

TelexistenceとPhysical Intelligenceが小売業務の自動化を加速する新たなパートナーシップを発表

テレキシステンスとフィジカルインテリジェンスの戦略的パートナーシップ



2023年、テレキシステンス株式会社(TX)と米国のフィジカルインテリジェンス(PI)が小売店舗における商品補充業務の自動化に向けて、革新的なパートナーシップを形成しました。

自動化の先進技術


テレキシステンスはこれまで、コンビニエンスストアなどで自社開発したロボット「GHOST」を活用し、飲料の補充業務の大部分を自動化に成功させています。しかし、商品棚内での予測不可能な状況においては人間のオペレーターが必要であり、ロボットの遠隔操作を行ってきました。

今回のパートナーシップでは、TXが持つ豊富な「身体性」に関するデータと、PIの最先端ロボット基盤モデルが統合されます。この協力により、従来人間が行う必要があったロボット制御の自律化が進められます。

具体的な取り組み内容


テレキシステンスは店舗で稼働するロボットを提供し、遠隔操作のデータを収集します。このデータを基に、PIは自社のVision Language Action(VLA)モデルを学習し、アノマリー事象からの自律的な復帰を可能にするためのポリシーを開発します。

両社は、新たに得られたオペレーターの操作データをVLAモデルに継続的にフィードバックし、ロボットが人間並みの判断力を持ち、様々な業種での肉体労働を自律的に遂行するためのプラットフォームを創り上げることを目指しています。

未来の小売業務への影響


このパートナーシップの取り組みはすでに始まっており、今後進捗があり次第、定期的に情報が発表される予定です。小売業務の自動化が進むことで、効率性の向上や人手不足の解消、さらには新たな労働力の創出が期待されています。

Telexistenceのビジョン


テレキシステンスは、リモート操作ロボットをAIと組み合わせて開発し、労働社会の基本的な構造を変革することをミッションとしています。この企業のエンジニアチームは、世界中から集結した専門家によって構成されており、ハードウェアやソフトウェア、AI技術を一貫して社内で開発しています。

Physical Intelligenceの目的


フィジカルインテリジェンスは、一般的なAIを物理世界に持ち込むことを目指したエンジニアやロボティストの集団です。彼らは、現在のロボットや将来の物理的デバイスを支える基盤モデルや学習アルゴリズムを開発しています。

まとめ


小売業務の自動化を加速させるこの新しいパートナーシップは、今後の労働市場や小売業の在り方に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。テレキシステンスとフィジカルインテリジェンスが提供する新たな技術がどのように現場に活かされていくのか、引き続き注目していきたいところです。


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