湯河原町と東京建物、シーベジタブルが連携
東京建物株式会社、神奈川県の湯河原町、合同会社シーベジタブルが、環境保全と地域経済の活性化を目指し、「湯河原モデルとRegenerative Cityの実現に向けた包括連携協定」を締結しました。この協定は、国際カンファレンス「RegenerAction Japan 2025」の中で発表されました。
包括連携協定の意義
この新しい協定の締結により、都市と地域がそれぞれの資源を活用しながら、相互に成長していくための「Regenerative City」の実現が目指されています。三者は、それぞれの強みを発揮し、持続可能な社会を築くために協力していく予定です。
背景
o 湯河原町とシーベジタブルの取り組み
湯河原町は、海や温泉の地熱を利用し、地域資源を活かした海藻の栽培や商品開発を通じて、地元経済の発展と環境保護を目指す「湯河原モデル」を進めています。一方、東京建物は、2024年に発表予定の「Regenerative City Tokyo」構想のもと、社会課題の解決に向けた様々なプロジェクトを展開しています。
協定の概要
新たな協定では、以下の分野での連携が強調されています。
1. 湯河原町の地域資源を活用した海藻の生産及び商品化の実証実験
2. 地域の関係者(漁協や教育機関など)との協力
3. 商品化や販売先開拓の促進
4. 都市部での湯河原町の食文化の発信
5. 一次産業系スタートアップとの連携
6. 湯河原町の関係人口の増加
o これらを通じて、地域の魅力を発信し、地元経済の活性化を図ります。
リジェネレーションとは
「Regeneration」は、単に環境を守るだけでなく、積極的に再生し、新たな経済的価値や社会的なつながりを生み出そうとするアプローチです。近年の気候変動や社会の変化に対応するためには、従来のルールやシステムを見直す必要があります。
東京建物の歩み
o 東京建物は1896年に創業した、日本でも屈指の歴史を持つ総合不動産会社です。社会課題解決につながるこのような取り組みに積極的に関与しており、今後も「Regenerative City Tokyo」構想を推進していく予定です。
湯河原町について
神奈川県の足柄下郡に位置する湯河原町は、自然に恵まれた美しい地域です。古くから温泉が魅力で、さまざまな観光資源があります。万葉集にも詠まれた名湯として知られ、多くの観光客が訪れています。
シーベジタブルの取り組み
o シーベジタブルは海藻に関する基礎研究から商品開発までを手掛けています。海藻の生態系を守り、新しい食文化の創出を目指しており、全国各地で活動を展開しています。
結論
今回の協定が湯河原町の地域への影響をもたらし、持続可能な発展へとつながることが期待されています。リジェネラティブな活動は、地域だけでなく、日本全体にとっても新しい価値を生み出す前向きな一歩となることでしょう。