南野亜里沙選手が引退を発表、感謝の気持ちを語る葛藤のキャリア

南野亜里沙選手が現役引退を決断

ノジマステラ神奈川相模原のFW、南野亜里沙選手が2024-25シーズン限りで現役を引退することを発表しました。サッカー界での彼女の足跡とともに、これまでの歩みを振り返ります。

南野選手のサッカーキャリア

1991年生まれの南野選手は、徳島県出身です。彼女は子どもの頃からサッカーに親しみ、6つのクラブを渡り歩きながら実力を磨いてきました。特にノジマステラ神奈川相模原においては、長い年月を過ごし多くの苦楽を共にしました。

選手としての成長を遂げる中で、2014年にはプレナスチャレンジリーグの新人賞を受賞し、2018年にはプレナスなでしこリーグ1部ベストイレブンにも選出された実績を持ちます。これらの栄誉は、彼女の努力と才能の証です。

引退に寄せる思い

南野選手は、現役引退の決断をするにあたり、感謝の意を表しました。彼女は「父の影響でサッカーを始めて26年。私のサッカー人生に関わってくださった指導者の方々、コーチ、スタッフ、共に戦ったチームメイト、本当にありがとうございます」とコメントしています。この言葉には、彼女の豊かな経験と周囲の人々への感謝の気持ちが込められています。

特に、ノジマステラ神奈川相模原での10年間は、彼女にとって特別な時間であったようです。「私の大好きなクラブでキャリアをスタートさせて、このクラブで引退できることを誇りに思います」と語る南野選手。このクラブに対する思い入れが、彼女の言葉からも伝わってきます。

サッカー人生の葛藤

長いサッカー人生の中で、南野選手は多くの困難に直面してきました。「どんなに頑張っても、届かないものがありました。失敗と挫折から逃げ出したくなることもあった」との言葉には、アスリートとしての葛藤が表れています。しかし、そうした経験が彼女を成長させ、「諦めずに続けてきたからこそ見えた景色もある」と振り返っています。

家族への感謝

また、南野選手は、彼女を支えてきた家族の存在についても触れました。「何不自由なくサッカーを続けさせてくれ、どんな道を選んでも応援してくれた家族の存在は私の頑張れる源でした」と述べており、サポートしてくれた家族への感謝の気持ちが溢れています。

ファンへのメッセージ

最後に、長年応援してくれたファンやスポンサーへの感謝の念を伝え、「残された6試合では、stellaの勝利のために全力で戦いますので、引き続き応援よろしくお願いします」と力強く締めくくっています。引退を発表した彼女にとって、残りの試合は特別な意味を持つことでしょう。

これからの南野選手の新たな挑戦と、彼女のサッカー人生がどのように記憶されていくのか、ファンとしても楽しみにしています。