現代版プロティアン・キャリア理論が拓く未来
一般社団法人プロティアン・キャリア協会は、東京都新宿区に拠点を構え、2020年3月に設立されました。設立からわずか5年で、同協会は35万人以上の方々に「現代版プロティアン・キャリア」理論を導入し、個人の主体的なキャリア開発と組織とのより良い関係構築を支援しています。この理論は、変化の激しい時代において、自分自身のキャリアをどのように主体的にデザインし、柔軟に対応できる人材になるかを考えるための重要な枠組みとなります。
個々のキャリアを主体的にデザインする重要性
この理論は、働くことを単なる業務として捉えるのではなく、人生全体を豊かにするための一要素として位置付けています。それによって、私たちは自身のキャリアを見直し、再構築する機会を得ます。具体的には、法人向けには「プロティアン・キャリアドック」、個人向けには「プロティアン・キャリア基礎講座」や「検定」など、多様なプログラムを通じて参加者を支えています。
これからの時代に求められるのは、ただ与えられた仕事をこなすのではなく、自分にとって意義のある職業生活を見つけ出し、どのようにそれを実現するかという力です。これにより、私たち自身が主体的にキャリアを形成し、仕事を通じて自分自身を成長させることが可能となります。
導入企業の広がり
プロティアン・キャリア理論は、既に多くの上場企業にも導入されています。例えば、住友商事や森永製菓、電通デジタルなど、名だたる企業がこの理論を基にしたキャリアコンサルティングや研修を利用しているのです。これにより、各企業は人的資本の最大化を目指し、経営戦略・人事戦略に基づいたキャリア支援を実施しています。
現代版プロティアン・キャリア理論の3つの要素
この理論は、1976年に提唱されたプロティアン・キャリア理論を現代に合わせて発展させたもので、ダグラス・T・ホール教授の考えを基にしています。現代版の要点は、
1.
心理的成功:キャリアの成果だけでなく、働くことの満足感や幸福感も重視します。
2.
関係性理論重視:仲間とのつながりやネットワークの重要性を強調します。
3.
アイデンティティと
アダプタビリティ:自身のアイデンティティを大切にしつつ、環境の変化に素早く適応する力を養います。
これらの要素が、ますます多様化する職業の世界で生き生きと働く人を増やすための土台となっています。
未来への挑戦
当協会の代表理事である田中研之輔教授は、設立5周年を迎え、現代版プロティアン・キャリア理論がすでに200社に導入され、35万人以上に支持されてきたことに感謝の意を表しました。彼は、「現代版プロティアン・キャリア理論は単なるトレンドではありません。これは、AIやグローバル化が進む現代社会において、個々の持続的成長を支えるための羅針盤です」と語っています。
今後も、当協会は実践的なプログラムの開発を進め、多様なパートナーとの連携を強化していく予定です。そして、より多くの人々が自分らしいキャリアを実現するための道筋をともに拓いていきたいと考えています。
5周年イベントのご案内
2025年3月29日(土)には、「人的資本経営2025マニフェスト」という記念イベントが開催されます。ハイブリッド形式で行われ、参加者には様々なプログラムが用意されています。オフライン参加者には特典として、最新の書籍「なぜ働く?誰と働く?いつまで働く?」のプレゼントもあります。この機会に、ぜひ新たなキャリアの可能性を探求してみてはいかがでしょうか。詳細は、
一般社団法人プロティアン・キャリア協会のウェブサイトをご覧ください。