岡山大学の新たなジョブシェア制度で国際業務の経験を積む事務職員
国立大学法人岡山大学(岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年8月より新しい学内兼業制度「ジョブシェア制度」を導入しました。この制度は、部局を超えた多様な業務経験を通じて、職員の能力向上を図り、組織全体の力を強化することを目的としています。岡山大学では、地域中核・特色ある研究大学の強化促進を掲げ、知識を活かして新しい価値を生む人材、“ナレッジワーカー”の育成を目指しており、このジョブシェア制度はその一環です。
前回のラオス・カンボジアに続いて、事務職員たちは今年11月にタイへ赴きました。参加したのは、学務系および研究系部門からの若手職員2名。彼らは国際部門の専門職の指導のもと、タイの協定校や関連機関を訪問し、高校や大学での説明会を実施しました。
国際的な視野を広げる事務職員
岡山大学の協定校であるキングモンクット工科大学トンブリー校やカセサート大学への表敬訪問では、岡山大学の留学プログラムについてのプレゼンテーションを行い、教職員や日本で留学した経験のある学生と意見交換をしました。これにより、留学制度や大学間連携の強化についての議論が展開されました。また、タイの日本学生支援機構(JASSO)の事務所や京都大学ASEAN拠点、ASEAN大学ネットワーク(AUN)への訪問も行い、タイ人学生の留学ニーズや課題について貴重な情報を得ることができました。
今回の韓国・カンボジア、及びタイでの活動を通じ、岡山大学は現地の高校生や大学生、保護者、教員を対象とした海外進学フェアに参加し、百名以上に岡山大学の教育内容や入試情報を紹介しました。これにより、来場者の中から「ぜひ岡山大学に留学したい」という声が寄せられるなど、国際的な関心が高まっています。
職員の成長と組織力の強化
参加者は、英語を用いた説明や現地関係者とのコミュニケーションを通じて、国際的な視野を大いに広げる貴重な経験を得ました。この国際業務を体験することによって、職員たちは自らの業務がどのように大学の国際的な取り組みに寄与するかを理解する良い機会となりました。また、異部局の職員と協力しながら取り組んだことは、学内の協力体制を強化する結果にもつながりました。
岡山大学は、今後もラオス・カンボジアおよびタイでの国際研修から得られた学生の反応やニーズの違いを比較し、得た知見を体系化・共有する方針です。それにより、職員のスキル向上や国際化を進めつつ、アジアを中心とした国際展開の加速を図ります。
このように、岡山大学は地域貢献型の大学として、今後の活動が注目されます。皆さんも、この国際業務を通じた取り組みにご注目ください。