DProとYOLIが提供する新たな学びの道
最近、プログラミングスキルの需要が急増中です。しかし、教育機会を得ることが困難な若者も多いのが実情です。そんな中、プログラミング教育の「ディープロ(DPro)」と、教育機関向けのサービスを展開する「YOLI」が手を組み、AIネイティブなITエンジニア育成に挑む新たな取り組みを発表しました。この協業によって、学びたい気持ちがあっても経済的な理由で一歩を踏み出せない若者たちの壁を打破します。
新しい学びの形 「出世払い(ISA)」とは
出世払い(ISA:Income Share Agreement)とは、受講生が学費を前払いする代わりに、卒業後に所定の収入に達した時点から、その収入の一部を教育機関に支払うという契約です。これにより、受講生は経済的リスクを最小限に抑えながら学ぶことが可能になります。
DProは、これまで累計9,100名以上の指導実績を持ち、数々のIT企業に多くの卒業生を送り出してきました。AI技術を駆使し、FAQ応答やコードレビューといった学習サポートを自動化することで、学費を大幅に低下させることを目指しています。近年、AIが教育に与える影響は甚大で、自動化によってより多くの人に手の届く教育が実現しつつあります。
リスキリングの高い壁
経済産業省の試算によれば、2030年には日本のIT人材が約79万人不足する可能性があります。そのため、リスキリングの重要性はますます高まっていますが、個人がこの道に進むには高い壁が立ちはだかっています。「払えない」「借りられない」「続かない」の三つの壁が、学習を阻む要因となっています。
1. 払えない:若者の経済事情
通常、プログラミングスクールの学費は50万円以上が一般的です. 一方で、最近の調査によれば、20代の単身世帯の平均貯金はわずか69万円。約43.8%の人は預貯金ゼロというデータもあり、多くの若者にとって学費は全財産に匹敵します。これが、学びを諦める要因の一つです。
2. 借りられない:奨学金問題
大学卒業時に約45%の若者が、平均約344万円の奨学金負債を抱えています。このため、追加の学費を借り入れることができず、前払いのリスクを背負うことが現実的ではなくなっています。
3. 続かない:独学の困難
独学を選ぶ学生の約80%は、3か月以内に挫折しています。学費の負担を避けたとしても、学習が続かなければリスキリングの成果は得られません。
生成AI × 出世払い(ISA)の両利きモデル
出世払いと生成AIを組み合わせたこの新たなモデルは、リスキリングの妨げとなる三つの壁を取り除くカギとなります。具体的には、
- 生成AIによる学費削減
生成AIを活用することで、FAQ応答やコードレビューの自動化が可能になり、運営コストを削減。従来よりも高品質な学習を低価格で提供します。
- 出世払いによる負担軽減
卒業後の年収が一定額を超えた時点から学費を後払いし、収入が下回れば支払いが自動で停止する仕組みです。
- 継続学習を支える仕組み
受講生の成功に直接結びつく授業モデルを採用すれば、学習者は自らのキャリア成功が学費の負担にも影響を与えるため、高いモチベーションを保てます。また、AI駆動のカリキュラムで学ぶことで、即時に課題を解決できる力を身につけることが期待されます。
未来に向けた展望
今回の協業によって新たに開設されるこのコースは、年内の開講を目指しています。進捗や詳細は随時発表される予定で、今からその発表が待たれます。この新たなアプローチにより、「払えない・借りられない・続かない」の壁が取り払われ、全ての人にリスキリングの機会が訪れることを期待しています。
AIと教育の未来が交差するこのプロジェクトは、多くの若者に新しい挑戦のチャンスを提供することでしょう。さあ、次の一歩を踏み出してみませんか?