「着る循環」プロジェクト
2025-10-24 16:37:22

植物由来素材で実現する「着る循環」社会プロジェクトの幕開け!

植物由来素材で実現する「着る循環」社会プロジェクト



2027年に横浜で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」。この博覧会では、参加者たちが着用するユニフォームが、植物由来の素材を使用した真の循環型社会を実証するプロジェクトとして展開されます。この取り組みは、株式会社ピエクレックスが中心となり、Team P-FACTSが推進しています。

1. プロジェクトの背景と目的



このプロジェクトの目的は、使い捨てから循環型の社会への転換を実現することです。イベントにかかわる1万人以上のボランティアやスタッフが着用するユニフォームは、全て植物由来の素材で作られ、サステナブルな循環システムの一部として機能します。このユニフォームの素材は、コットンやセルロース、PLAなど、多様な植物由来の繊維で構成されています。

また、ユニフォームの使用後には、回収されて堆肥化され、再び自然に戻る仕組みが整っています。これにより、使用者が「着る」「回収される」「資源となる」という循環の流れを実感できる体験を提供することを目指しています。

2. 社会実証プロジェクトの具体的な流れ



このプロジェクトでは、「Plant-First」の思想を基に、ユニフォームが環境に与える影響を最小限に抑えるための評価と運用が行われます。ユニフォームのデザインには、快適性や機能性が考慮されており、暑熱下での着心地、乾燥時間、通気性などが測定されます。

さらに、回収率や再資源化率といったKPI(重要業績評価指標)も公開し、会期中もデータが随時更新される予定です。これは、循環型社会の運用を持続可能な形で広く周知することを目的としています。

ユニフォームのデザインには、祝祭感と品位が求められ、すべての人が美しく快適に着用できるジェンダーフリーの設計が採用されています。こうした要素を取り入れることで、国際博の顔としての役割を果たすことが期待されています。

3. Team P-FACTSの役割と期待



Team P-FACTSは、株式会社ピエクレックスと株式会社V&A Japanから構成され、博覧会にかかわる全てのユニフォームを手掛けています。この共同体は、ユニフォーム製作だけでなく、制作過程で発生した端切れ等の素材をも回収し、資源循環を推進します。これにより、持続可能な循環システムを創り出すことが目指されています。

特に注目すべきは、会場運営そのものが巨大な実験の場となる点です。参加者が身に着けるユニフォームによって、参加することで循環へ貢献する感覚を得られる仕組みが用意されています。

4. サステナブルな未来に向けて



このプロジェクトは、2027年3月19日から9月26日までの開催期間を通じて、持続可能な社会に向けた実証データを収集することも重要な目的です。国際博覧会という場を活用して、サステナブルなプロジェクトを展開し、そこから得られる学びを他のイベントや施設に横展開していくことが期待されています。

公開されるデータとともに、関与するすべての人々がこのプロジェクトを通じて環境への配慮を身近に感じることができるように工夫されています。

このように、GREEN×EXPO 2027のユニフォームを用いたこの循環実証プロジェクトは、ただの衣服提供を超えた、未来の社会構造を変革するための重要なステップとなります。より多くの人々がこの取り組みに参加し、自然への還元を体験できる機会が提供されることを期待しています。これまでの常識を覆す「着る循環」社会の実現に向けた挑戦が、ここ横浜で始まります。


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