岡山大学が国際シンポジウムで理想の働き場を提案
2025年7月18日、岡山大学は大阪・関西万博のインテックス大阪にて開催されたGISHW(The Global Initiative for Safety, Health, and Well-being)主催の国際シンポジウム「未来への贈り物 80億人の安全、健康、ウェルビーイング」で、プレゼンテーションを行いました。このシンポジウムは万博の歴史の中で初めて「安全」「健康」「ウェルビーイング」をテーマに掲げています。7月16日から19日までの間に、多くの国からの参加者が集まり、さまざまな視点からの意見交換が行われました。
岡山大学の登壇者には、学長の那須保友氏、副学長の横井篤文氏、醫療開発領域の德増一樹講師、学生支援課の中村美紀子課長などの顔ぶれが揃い、学生代表として医学部6年の寺島美優さんと、グローバル・ディスカバリー・プログラム4年のLIN THU KHA HTAIKさんが参加しました。
理想の働き場 VA(場)の提案
プレゼンテーションでは、岡山大学が提唱する「理想の働き場 VA(場)」のコンセプトが紹介されました。那須学長と横井副学長は、大学が教育と労働の場として、どのようにして心理的安全性を確保し、誰もが自由に意見を述べられる職場を作るかが重要であるというメッセージを伝えました。
「誰もが自由に発言できる職場こそが理想である」という言葉が特に印象的でした。また、德増講師は大学内での生きがいやウェルビーイングを実感するためには、個人のエンゲージメントを高めるための工夫が不可欠であると指摘し、具体的な例を挙げて説明しました。
中村課長は学生支援の実績を紹介しつつ、「一人一人が自分らしく活躍できるような大学を目指している」と語り、参加者の共感を得ました。
学生のリアルな声
学生の発表では、特に尋求が目を引きました。寺島さんは、大学での学びと国際的な環境が自己成長に与えた影響について語り、国際会議「One Young World」に参加した経験もシェアしました。LIN THU KHA HTAIKさんは「岡山で学んだ日本文化を世界とつなげたい」という意気込みを力強く表現し、その言葉で会場を魅了しました。
質疑応答の時間には、参加者から「岡山の若者や地域をどのように活性化させていくのか、引き続き努力を続けてほしい」という激励の声も寄せられ、岡山大学の取り組みが期待される瞬間となりました。
地域と地球の未来を共創
今回のシンポジウムは、本学が掲げる「地域と地球の『ありたい未来の共創』」の理解を深め、国際的な連携や教育・研究の深化を目指す次のステップとなります。今後も岡山大学は、グローバル視点を持った教育・研究を通じて、全ての人がウェルビーイングを実感できる環境作りに注力し続けます。
岡山大学の挑戦に、ぜひご注目ください。