防災と食の支援を学べる「防災・消防体験フェスタ」開催
2025年11月1日、大和市で「防災・消防体験フェスタ」が実施されます。このイベントは、大和市の主催のもと、消防や警察、災害ボランティア団体などが連携し、地域の防災力向上を目的としています。今年度のフェスタでは、特に注目の新しい試みとして、キナリノ縁株式会社が初めてガイドする炊き出し訓練が行われます。
環境と参加者を考慮した炊き出し訓練
キナリノ縁株式会社は、神奈川県大和市に本社を構える企業で、2024年に大和市と締結された「災害時におけるフードトラックによる炊き出し等の実施に関する協定」に基づき、フードトラックを活用した災害支援の実践を行います。
この訓練では、温かい食事を提供することを目的に、野菜スープやコーンスープといったメニューを用意し、合計約1,000食を用意します。フードトラックを2台使用し、イベント開催中の10時から13時まで、無くなり次第終了となります。
この取り組みは、平常時からの防災意識の向上を目指したものであり、地域住民の皆さんに、フードトラックが災害時にどのように役立つのかを実際に体感していただく絶好の機会です。
防災を学びながら楽しめる多彩なプログラム
「防災・消防体験フェスタ」では、子供から大人まで楽しめる様々な体験型プログラムが用意されています。消火体験や地震体験、瓦礫救出訓練、土のう作り、さらにはミニ消防車の乗車体験など、一日中楽しめる内容が盛り込まれています。これらの体験を通じて、参加者は楽しく防災の大切さを学ぶことができます。
また、キナリノ縁による炊き出し訓練では、アレルギー表示や衛生管理にも配慮し、安心して食べられる食事の支援体制の重要性も伝えられます。さらに、過去に能登半島地震で実施した炊き出し支援の様子をパネル展示し、実際に温かい食事がもたらした「安心感」や「活力」についてもお話しする予定です。
地域協力による災害支援の新しい形
キナリノ縁株式会社の代表取締役社長、清水麻美子氏は、「災害時に温かい食事が提供されることは、非常に重要です。フードトラックの機動力を最大限に活かし、地域や行政、事業者が協力して、迅速な支援の体制を整えていきたいと考えています」と語っています。
災害時の炊き出し協定の背景として、清水社長は、実際の支援経験を元にこの協定が結ばれたことを強調し、地域の食文化を支える企業としての使命感も表明しています。
未来を見据えた取り組みの拡充
今後、キナリノ縁は大和市との連携をモデルケースとし、他の自治体とも協定を締結しながら食の支援体制を全国的に拡大することを目指しています。また、平時からの防災意識の啓発を図るため、学校や地域での炊き出しワークショップや防災イベントの開催も計画しています。
「防災・消防体験フェスタ」は、知識や技能を磨くだけでなく、地域内での協力の大切さも伝える貴重な機会です。ぜひ参加して、いざという時に自分自身や家族を守るための備えを学んでください。
イベントの詳細
- - 日時: 2025年11月1日(土)10:00〜13:00
- - 場所: 引地台公園令和広場(神奈川県大和市柳橋)
- - 主催: 大和市
- - 参加団体: 大和市消防本部、消防団、警察、災害ボランティア団体など
地域の安全を守るために、ぜひあなたも参加してみてはいかがでしょうか。