ドローンで物資輸送
2025-03-20 10:33:25

高層マンションへのドローン輸送実験が実施されました!

高層マンションへの緊急物資輸送の新試み



2025年3月15日、東京都港区にてドローンスクール東京を運営する株式会社ハミングバードが、緊急物資の高層建物屋上への輸送を目的とした実証実験を行いました。この実験は、「港区の生命を繋げ-ドローンによる緊急支援物資輸送プロジェクト」として、東京都の”みなと新技術チャレンジ提案制度”に採択されたもので、地域住民に向けた新たな支援手段として注目されています。

実証実験の背景



東京都港区では、区民の約90%が共同住宅に住んでいるため、地震などの災害でエレベーターが使用できなくなった場合、高層階への物資輸送が大きな課題となります。この問題を解決するために、ドローンを使った緊急物資輸送の取り組みが進められています。

実証実験の目的



今回の実証実験は、震災等で孤立した高層マンション高層階に取り残された住民に医薬品や準備物を迅速、安全に届けることを目指しています。実験は130mを超える高層建物を舞台に行われ、屋上の一部と敷地内をドローンの離発着場として利用し、周囲の安全を確保しながら実施しました。

実験手順



実証実験にはいくつかの飛行試験が含まれています。まず、屋上に係留装置を設置し、万が一の落下を防ぎながら電波状況や風の影響を確認しました。
その後、係留装置なしの通常飛行による試験を行い、その後の緊急支援物資輸送試験に移りました。実際には、地上から屋上へ500gの緊急物資を3分で運搬することに成功しました。この成功は、災害時の迅速な支援の実現に向けた重要なステップとされます。

みなと新技術チャレンジ提案制度



この実験は、東京都港区が推進する「みなと新技術チャレンジ提案制度」に基づいています。区民サービスの質を向上させるために、新しい技術を用いて地域課題を解決することを目的としています。この制度では、区内での実証実験への協力を求め、地域活性化を目指しています。

株式会社ハミングバードについて



ドローンスクール東京を運営する株式会社ハミングバードは、2018年に日本初の商業施設内ドローンスクールを開校しました。その後、横浜や新宿といった他の地域にも支校を設立し、現在では全国で多くの卒業生を輩出しています。東京都江戸川区をはじめ、7つの自治体との防災訓練や定期講習を行い、ドローン技術を地域社会に還元しています。

まとめ



高層ビルへのドローンによる緊急物資輸送の実証実験は今後の災害支援において大きな可能性を秘めています。地域と企業、そして新技術が結びつくことで、より効果的な支援体制の構築が期待されているのです。


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