横須賀美術館で展開される住友洋画コレクション
横須賀美術館では、2025年7月5日から8月31日までの期間、特別な展覧会「住友洋画コレクション ―フランスと日本近代絵画名品選」が開催されます。本展は、日本の美術史において重要な役割を果たした住友家が収集したフランスと日本の近代絵画を中心に、約80点の名作が展示される魅力的な機会です。
住友家の美術品収集の歴史
住友家の15代当主、住友吉左衞門友純(春翠)は、1864年に生まれ、彼が収集を始めた美術品はその後、長男の寛一や16代当主友成へと受け継がれ、注目のコレクションが形成されました。特に春翠が1897年にパリで購入したモネの作品は、日本におけるモネ作品の第一号として特筆される価値があります。このように早くから西洋絵画に目を向けていた住友家の取り組みは、日本のアートシーンに多大な影響を与えました。
展示される名品たち
本展では、印象派の巨匠であるモネをはじめ、ルノワール、ピカソ、さらには日本近代洋画のル pioneersともいえる浅井忠や岸田劉生の名作が紹介されます。これらの作品は、個々の画家の個性や時代背景を感じることができる貴重なものばかりです。
同時開催の特別展示
さらに、同時開催として「浦賀と住友重機械工業」という展示も行われます。ここでは、日本に唯一残るレンガ造りのドライドック「浦賀ドック」に関する歴史が振り返られ、住友重機械工業がどのように多くの船の製造や修理を手掛けてきたのかが紹介されます。この部分は地域の歴史に触れる良い機会でもあります。特に、2003年に閉鎖されるまでの間に1,000隻以上の船が製造されたことを知ると、浦賀の文化的意義がより深まることでしょう。
訪問する前に知っておくべき情報
- - 会期: 2025年7月5日(土)から8月31日(日)
- - 開館時間: 10時から18時まで(休館日: 7月7日、8月4日)
- - 会場: 横須賀美術館(住所: 〒239-0813横須賀市鴨居4-1)
- - 観覧料: 一般1,400円、高大学生・65歳以上1,200円、中学生以下は無料となります。大人数での訪問時には団体料金も適用されます。
- - お問い合わせ: 横須賀市コールセンター 046-822-4000(月〜金曜日 8:00〜18:00、土日祝 8:00〜16:00)
この機会に、美術館での豊かな体験をお楽しみください。特に、地域の歴史や文化に触れながら、フランスと日本の絵画の素晴らしさを感じられる展覧会は、アートファンだけでなく、芸術に興味があるすべての人にオススメです。