Hitachi VantaraがMicrosoft Azure MarketplaceでVSP Oneの提供を開始

Hitachi VantaraがMicrosoft Azure MarketplaceにVSP Oneを提供開始



2023年8月19日、Hitachi Vantara LLCは、Microsoftのオンラインストアである「Microsoft Azure Marketplace」で、Hitachi Virtual Storage Platform One(VSP One)のソフトウェア定義ストレージ(SDS)を一般に公開したと発表しました。この取り組みは世界中のMicrosoft Azureを利用する企業に対してVSP Oneへのアクセスを提供し、Azureの拡張性や信頼性を活かしたアプリケーション開発やビジネス戦略の策定を可能にします。

VSP Oneのメリットとは


Azure Marketplaceでは、企業が求めるさまざまなアプリケーションやサービスが提供されていますが、VSP Oneの登場により、クライアントは生産性と信頼性の高いAzureクラウド環境を利用しつつ、データの展開・管理を効率的に行えるようになります。特に、組み込みのデータ圧縮機能や簡素化されたストレージ管理は、オンプレミスとクラウド間でのエンタープライズクラスのデータ管理や保護を実現します。この新しいソリューションは、企業のなかでのデータの可視性を高め、コストを最大40%も削減できる見込みです。

課題を乗り越える力


企業は、限られたリソースの中でどのように効率を上げ、成果を出すかが求められています。IDCの調査によると、クラウド導入企業の82%がクラウドモダナイゼーションの必要を感じているものの、スキル不足や人材不足、複雑化するハイブリッド及びマルチクラウド管理に直面しています。またデータ量の急増と可視性の低下が、不要な支出を引き起こす要因となっていることも指摘されています。こうした課題に対して、VSP OneはAzureとの統合を通じて効率的な運用を図り、シンプルな管理を実現します。

災害復旧と高可用性の向上


VSP Oneは双方向の非同期レプリケーション機能を搭載しており、災害復旧を強化し、システム障害発生時の稼働時間と復旧時間を改善します。これによって、企業はDevOpsサイクルを加速させる一方で、柔軟なインフラ計画や事業継続計画をどうやって実現するかの課題をクリアできます。このプラットフォームの設計は耐障害性に優れ、高いパフォーマンスを維持しつづけるように考慮されています。

今後の展望


Hitachi VantaraのChief Product Officerであるオクタビアン・タナゼ氏は、「企業は既存のシステムに影響を与えることなくインフラのモダナイゼーションが求められている。VSP OneをAzureで展開することで、企業は新たなレベルの効率性とシンプルさを実現できる」と述べています。また、MicrosoftのAzure Marketplace部門ジェネラルマネージャー、ジェイク・ズボロウスキー氏も、Hitachi VantaraのVSP Oneの提供開始を歓迎し、企業が信頼できる購買と効率的な支出を行えることを強調しました。

結論


VSP Oneの導入は、オンプレミスとクラウドにまたがるデータ運用のシンプルさを提供します。企業はこの新しい環境を活用して、ビジネスのリジリエンスを高め、データ保護機能を強化できるでしょう。Azure Marketplaceを通じたVSP One SDSの日本国内での販売開始は2023年9月30日に予定されており、これにより多くの企業が新たなデータ管理の手法を取り入れる機会が生まれます。

関連リンク

サードペディア百科事典: Hitachi Vantara VSP One Microsoft Azure

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。