東芝デジタルソリューションズ、TXOneとの提携でOTセキュリティ強化を図る

東芝デジタルソリューションズ、TXOneとの提携でOTセキュリティ強化

東芝デジタルソリューションズ株式会社は、TXOne Networks Japan合同会社との間で新たに産業向けOT（運用技術）ネットワークセキュリティに関する販売代理店契約を締結しました。この契約を通じて、東芝は特にOTセキュリティの対策が急務とされる半導体や自動車業界、さらには製造業やエネルギー分野などの社会インフラに対して、「TXOne Edgeシリーズ」などのソリューションを提供し、セキュリティの強化を目指します。

近年、生産システムやエネルギーインフラのデジタル化が進展し、従来の閉じたネットワークに留まらず、インターネットやクラウドサービスと接続されることが増えました。この変化に伴い、OTセキュリティの確保が極めて重要になってきています。TXOneは、エンドポイント保護やネットワーク防御に対応する多様なセキュリティソリューションを提供し、OT環境全体の安全性を高めることを目指しています。

提供される「TXOne Edgeシリーズ」は、小型装置で、外部からのサイバー攻撃から制御端末を直接防護することが可能です。これによって、工場やプラントの操業停止リスクを大幅に削減できるとされています。東芝デジタルソリューションズは、ITとOTの融合に関するノウハウを活かし、導入から運用まで幅広くサポートを行います。

TXOneのOTセキュリティソリューションには、「TXOne Elementシリーズ」や「TXOne Stellar」など、さまざまなニーズに応じた製品がラインナップされています。これにより、OTオペレーションや資産のライフサイクル全体を保護することが可能となります。

今後の展望

両社は、今後も協力してプロモーションを展開し、TXOneのセキュリティソリューションの日本市場での販売を拡大する予定です。通じて、サイバー攻撃が日々高度化する中で、日本の産業を守るための取り組みを強化していく方針です。

東芝デジタルソリューションズの役割

東芝デジタルソリューションズは、IoTやAIなどの先端技術を駆使し、グローバルにデジタルソリューション事業を展開しています。多様なデータを活用した新たな価値創出や、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの実現に貢献することを目指しています。このような背景の中、TXOneとの提携は、デジタル化が進む現代における必然的な流れと言えるでしょう。

TXOne Networksの専門性

TXOne Networksは、産業用制御システムや運用技術に特化したサイバーセキュリティソリューションの提供を行っており、多くの実績を持っています。大手製造業や重要インフラを支えるために開発されたこのソリューションは、ネットワーク防御とエンドポイント保護において高い信頼性を誇ります。そしてTXOneは、現場のニーズを満たすリアルタイムの防御アプローチを展開し、OTネットワークを守っています。

この業界の二大企業が手を組むことで、今後日本の産業がどのようにセキュリティ面で進化していくのか、非常に注目されるところです。