ジェイアール東海ホテルズが実現した、多様性を生かす制服プロジェクト
株式会社ジェイアール東海ホテルズが、アール・ブリュット作品を取り入れた制服プロジェクトを進行中です。このプロジェクトは、日本ホテル協会の「会員ホテルの社会的貢献に対する会長表彰」において優秀賞を受賞し、多様性と地域社会に新しい価値を生み出しています。
アール・ブリュットとは、専門的な教育を受けていない人々による「生の芸術」として知られる表現であり、本プロジェクトでは地域のアートを通じて観光産業と地域貢献が強調されています。
新しい制服を通じて地域魅力を発信
ジェイアール東海ホテルズは創業30周年にあたり、2024年より全ホテルのスタッフ制服を刷新する計画を進めており、昨年発足した委員会が中心となり、約2年の準備を経て着実に実現しています。この取り組みは、アートを通じて地域の魅力を伝える新たなコミュニケーション手段として求められています。特に、女性スタッフが身に着ける「コサージュスカーフ」と男性スタッフの「ポケットチーフ」に地元アーティストのアール・ブリュット作品が採用されています。
表現者たちの魅力的な作品
それぞれのホテルに合わせて選ばれたアーティストたちの作品は、地域の個性が光ります。名古屋マリオットアソシアホテルでは水上真歩さん、名古屋JRゲートタワーホテルには伊山英吾さん、ホテルアソシア静岡には大石理央さんなど、多彩なアーティストが参加。各地の特徴を生かしたデザインでお客様を迎えています。
実効性のある取り組み
全員参加型のデザイン選考を実施し、社員がアーティストの背景や物語を理解し、それを基にお客様に魅力的に伝える機会を作っています。また、アートに関連したプロジェクトは地域とのつながりを強化し、さらなるコミュニケーションを生んでいます。
さらに、作品を着用することで多様性の啓発活動も進行中です。アール・ブリュット作品は、発達障害啓発週間やSDGs週間などの特定の期間に使用され、多様性の重要性を広める機会としても機能しています。
アートと地域の新たな関係性
この制服プロジェクトから生まれた新たな取り組みは、地域アートをさらに広めるきっかけとなっています。例えば、ホテルアソシア新横浜では、アール・ブリュット作品を室内装飾に取り入れたコンセプトルームの設置が計画されており、ロビーやエレベーターホールにも作品を展示してお客様にその魅力を感じてもらうことを目指しています。
未来への展望
今後、名古屋マリオットアソシアホテル内のギフトショップ「クロシェ」では、参加アーティストのデザインによる商品販売が予定されているなど、地域アートとの新しいつながりの形成が期待されています。これらの取り組みを通じて、地域社会との結びつきを強化し続け、持続可能な観光価値を創出することを目指しているジェイアール東海ホテルズの姿勢が浮かび上がります。
「日本の観光産業と地域社会の発展に貢献する」という理念を掲げ、これからも多様性を前面に押し出した取り組みを続けていくことで、地域に根ざした価値を創出し、多くの人々に喜ばれるホテルビジネスを展開していくことでしょう。