廃車素材の革新
2026-08-06 15:45:41

廃車から生まれ変わる自動車素材、音と振動の特性を解明する共同研究開始

廃車からの新素材「3Rコンポジット」とは



自動車業界が大きな変革に直面する中、株式会社小野測器は名古屋大学ナショナルコンポジットセンター(NCC)と共同研究を開始しました。この研究は、廃車から出る自動車破砕残渣(ASR)とリサイクル炭素繊維を用いた新しい素材、「3Rコンポジット」の音と振動特性を解明することを目的としています。

共同研究の背景と意義


小野測器は、企業理念に『未知を拓き、未来を創る』を掲げ、カーボンニュートラルの推進に尽力しています。自動車業界は現在『脱炭素』を目指しており、そこに新たな価値を生むための技術が求められています。ASRの利材化はその一端を担うものであり、名古屋大学NCCの研究に強い共感を覚え、今回の共同研究が実現しました。

この研究においては、音振動技術と環境技術の融合が試みられ、持続可能なモビリティ社会の実現に向けた革新的な素材が生まれることが期待されています。現時点では、2026年度からの3年間で具体的な成果を出すことを目標に設定しています。

名古屋大学NCCの研究内容


名古屋大学NCCは、ASRの材料組成や配合技術を最適化し、プラスチックやカーボン材料と組み合わせることにより、自動車用防振材としての機能を持たせることを検討しています。自動車のルーフ材や内装部材などへの応用を視野に入れ、環境負荷を低減しつつ、車両性能の向上を可能にする新たな材料技術の創出に挑むものとしています。

小野測器は、音・振動計測技術を活用して、開発する材料の性能評価を行います。材料開発と性能評価を一体に進めることで、環境価値と機能価値を兼ね備えた新しい技術の創出に貢献したいと考えています。

環境への取り組みと未来像


この共同研究を通じて、小野測器と名古屋大学は廃棄物の高付加価値化を実現し、資源循環を促進していく方針です。また、自動車業界における環境負荷の低減に寄与する新しい技術の開発を進め、持続可能なモビリティ社会の形成に貢献します。

さらに、小野測器は再生可能エネルギーの導入や社内での環境意識向上にも力を入れています。宇都宮テクニカル&プロダクトセンターでは太陽光発電設備を導入し、年間約20万kWhのエネルギーを自家発電しています。また、社内での環境啓発イベントや作業着の繊維リサイクルの取り組みなど、持続可能性への意識は高まっています。

まとめ


小野測器と名古屋大学の共同で進める研究が、廃車から得られる素材の新たな可能性を引き出し、持続可能な未来を模索する大きな一歩となることでしょう。このような取り組みが進むことで、環境への影響が少ない安全なモビリティ社会が実現することが期待されています。


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