横浜で広がるビスクドールの魅力
西洋アンティークドールの代表格、ビスクドール。この美しい人形は18世紀末に姿を現し、産業革命や万国博覧会といった歴史的背景の中で発展しました。しかし、20世紀初頭にはその生産が停止し、各作り手の創意工夫によって様々なスタイルのビスクドールが生まれました。今回はそんなビスクドールに触れる絶好の機会となる展示を、横浜人形の家でご紹介します。
展覧会の詳細
このビスクドール展は、2025年9月20日から11月24日にかけて開催されます。会場は横浜人形の家の2階多目的室で、展示されるビスクドールたちは見目麗しい表情、印象的な眼差し、そしてファッションに富んだ華やかな衣装を身にまとっています。これらの人形たちは、訪れる人々を魅了し、心を打つ存在感を放っています。
開館時間は9:30から17:00までで、最終受付は16:30です。観覧料は大人700円、小中学生350円となっており、未就学児は入館および観覧料が無料です。なお、休館日は祝日を除く毎週月曜日ですが、特定の祝日は開館します。
特別イベントの開催
展示期間中、さまざまな関連イベントも用意されています。
ギャラリートーク
まず、知識豊富な担当学芸員によるギャラリートークが行われます。参加は無料で、予約は不要です。展示の解説を聞きながらビスクドールの魅力をより深く知ることができます。開催日は9月21日と11月23日で、各日13:00と15:00からの2回行われます。
ミニチュア人形小物作り
次に、ビスクドールのファッションにインスパイアされたミニチュア用の傘やバッグ作りのワークショップも実施されます。講師は人形作家の播正ますみさんで、傘は約7cm、バッグは約3cmのサイズで、小学生以上が対象です。制作には現金が必要で、予約は不要ですが、各日の定員は先着20名です。開催日は10月5日と11月2日です。
ギャラリーレクチャー
続いて、市原陽子さんによるギャラリーレクチャーがあります。ビスクドールの歴史や特徴を興味深く解説してくれる内容で、こちらも参加は無料ですが事前申込が必要です。定員は20名で、10月19日に実施されます。
フォトワークショップ
最後に、田中流氏が講師を務めるフォトワークショップも開催されます。ビスクドールの撮影技術を学ぶことができ、デジタル一眼レフカメラまたはミラーレスカメラが必要です。こちらは各回6名の定員で、参加費用が発生します。事前申込が必要ですので、早めの手続きがおすすめです。
まとめ
横浜人形の家でのビスクドール展は、ただの展示にとどまらず、さまざまな関連イベントを通して、観客に多角的な体験を提供します。ビスクドールの美しさを楽しむ機会を逃さず、ぜひ訪れてみてください。美しいビスクドールの競演とともに、創作の楽しさを感じられる特別な時間が待っています。