藤沢市の新アプリ「Pucre」で環境貢献を促進する街づくり
神奈川県藤沢市に位置するFujisawaサスティナブル・スマートタウン(以下、Fujisawa SST)は、新しいアプリ「Pucre」を導入し、地域住民が日常生活を通じて環境に貢献できる取り組みをスタートさせます。2025年8月1日から始まるこの実証プロジェクトは、aora株式会社とFujisawa SSTコンソーシアム(代表:パナソニックグループ)との共同で進められており、カーボンニュートラルに向けた重要な一歩となることが期待されています。
ペットから測る環境の未来
「Pucre」アプリは、歩いたりチェックインしたりすることでポイント(PUC)が貯まり、そのポイントを貯めることで環境への貢献を可視化します。地域住民は便利なスマートフォンアプリを利用しながら、自分の行動がどのように環境価値に繋がるかを実感することができます。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは2つの段階から成り立っています。
1.
ポイントを貯めて環境に貢献 : 住民の皆さまが日常生活の中でポイントを貯めることを楽しみながら、同時に地域の環境価値に貢献できます。参加方法は簡単で、まずアプリをインストールし、日常のウォーキングやチェックインをすることでポイントを取得することができます。この活動は8月から10月にかけて実施されます。
2.
ポイントを使って脱炭素社会へ貢献 : 参加者が貯めたポイントは、企業やサービスに対してのカーボンクレジット取得にも利用可能です。これにより、ポイント使用者は自らの環境貢献を実感しながら、脱炭素社会の実現に寄与できます。この第二段階は秋頃に予定されています。
Fujisawa SSTの背景とビジョン
Fujisawa SSTは2014年に設立され、「生きるエネルギーがうまれる街」として、環境に配慮した街づくりに取り組んできました。全ての住宅には太陽光発電や省エネ技術が導入され、特別な行動をしなくても環境に優しい生活が実現されるよう設計されています。今年は10周年を迎え、これを機にさらに環境価値の循環に向けた新たな動きが加速しています。
スマートシティとしての先駆者
Fujisawa SSTは、持続可能なまちづくりの実現に向けて、企業や住民、自治体等が共創する仕組みを導入し、多くのスマートシティプロジェクトへの設計に寄与してきました。これにより、地域内経済循環や持続可能なまちづくりを進めています。このような取り組みによって、Fujisawa SSTは全国的にも注目されるゼロカーボンシティのモデルとなることを目指しています。
未来に向けたビジョンと期待
aora株式会社のCEO、堀井紳吾氏は、「Fujisawa SSTとの連携により、真のカーボンニュートラルな街づくりのモデルケースが実現できると信じています。企業と個人が共に参加できるポジティブなエコシステムを構築し、持続可能な未来へ向けた一歩を踏み出すことができるでしょう」とコメントしています。
今回のプロジェクトは、地域での日常的な活動が環境保護に寄与し、新たな社会の在り方を探求する第一歩として、多くの期待が寄せられています。藤沢市の新しい試みが、全国の地域に影響を与え、持続可能な社会の実現に向けて更なる広がりを見せることを願っています。