神奈川県が推進する中小企業のCO2削減支援プロジェクトの実施
神奈川県は持続可能な社会の実現に向けて、2050年までの脱炭素社会を目指しています。その一環として、県内の中小企業に対するCO2排出量の可視化・削減支援を行う「中小企業CO2排出量管理システム導入支援事業」が展開されています。これを受託したe-dash株式会社は、70の中小企業に対し、その取組みをサポートします。
取り組みの背景と目的
近年、環境問題への関心が高まりを見せる中、神奈川県でも温室効果ガスの削減が急務です。県は2030年度までに、2013年度比で50%の温室効果ガス排出量削減を目指しています。
特に製造業が盛んな神奈川県では、全体の約5割の温室効果ガスが事業者から排出されています。これに対して、企業の脱炭素化が大きな鍵となるのは明白です。そのため、県は中小企業へCO2排出量の可視化を促進する取り組みを進め、その支援をe-dashが担うことになりました。
CO2排出量の可視化と削減支援
本事業では、2026年2月末までを期限として、「e-dash」を活用してCO2排出量を算定し、その結果を可視化する支援を提供します。このシステムを使用したことがない中小企業70社が対象で、支援は全て無料です。
はじめに、企業は電気やガスの請求書をアップロードすることで、CO2排出量の計算が可能になります。専門的な知識がなくても、簡単に自社の排出量を把握することができるため、スムーズに脱炭素の第一歩を踏み出せます。
可視化が終わった後は、具体的な削減目標を設定し、企業ごとに適切な削減施策を提案します。省エネ設備や太陽光発電の導入、カーボン・クレジットの活用など、様々な施策が用意されています。
県内企業の連携と啓発活動
また、神奈川では県内の金融機関や商工会議所などとも連携し、参加企業への周知活動を行う予定です。さらに、脱炭素経営やCO2管理システムの導入を広めるため、オンラインセミナーも定期的に開催されます。参加事業者だけでなく、県内の幅広い企業が対象となっています。
2024年度には、既存の参加企業からの評価が高まり、多くの企業が「e-dash」を継続的に活用する意向を示しています。また、中小企業版SBT認定を申請する企業も現れ、脱炭素化の取り組みが着実に進んでいることが伺えます。
まとめ
e-dash株式会社は、この支援を通じて神奈川県の脱炭素社会実現に貢献し、今後も地域の中小企業が持続可能なビジネスモデルを目指すお手伝いをしてまいります。中小企業が自らのCO2排出量を把握し、削減に向けた具体的なアクションを起こすことが、地域全体の環境負荷軽減に繋がります。県内企業の参加を心よりお待ちしています。