藤沢市で進化する消防隊員の熱中症対策実証実験
藤沢市消防局と株式会社イーバイピーが共同で進める「熱中症予防支援システム」の実証実験が始まりました。この実証実験は、消防隊員の活動環境をより安全にするための取り組みとして注目されています。
実施の背景
消防・救急活動に従事する隊員たちは、特に高温環境下での業務において熱中症の危険にさらされています。2025年の労働安全衛生規則の改正により、熱中症対策がより強化されることが求められています。このことを受けて、藤沢市消防局では隊員の安全管理体制を向上させ、現場活動における二次被害を防ぐための実験が企画されました。
実証実験の概要
この実証実験では、消防隊員がアームバンド型のセンサーデバイスを装着し、Bluetooth通信を利用してスマートフォンにリアルタイムで深部体温、皮膚温、心拍数のデータを表示します。これにより、隊員の熱負荷を数値化し、体調の変化を関係者間で即座に共有できる環境が整います。
使用機器の特徴
- - リアルタイム計測: 深部体温、皮膚温、心拍数を常にモニタリング。
- - 装着部位の選択: 前腕または上腕に容易に装着可能。
- - 防水・防塵性能: IP67相当の性能により、過酷な環境でも安心。
- - データの同時管理: 複数の隊員を同時にモニタリング可能。
実証スケジュール
実証実験は2025年6月12日から9月末までの予定で、場所は藤沢市消防局南消防署にて実施されます。協賛企業であるクルーズワークス株式会社もこの取り組みに関与しています。
期待される効果
この実証実験から得られるデータや知見は、消防隊員の安全管理だけでなく、今後の熱中症対策の強化にも貢献すると期待されています。安全な現場環境の確保を目指し、今後の展開に注目が集まります。
会社概要
株式会社イーバイピーの広報担当は、実証実験に関する詳細な情報提供を行っています。連絡先は以下の通りです。
この実証実験を通じて、藤沢市の消防隊員がより安全に業務に従事できる環境が整備されていくことを願っています。今後も、地域の安全を支える取り組みを応援していきたいと思います。