「日産リーフ」のバッテリーを活用したポータブル電源
日産自動車、JVCケンウッド、そしてフォーアールエナジーの3社が合力し、持続可能性をテーマにしたポータブル電源が誕生しました。この製品は、日産の電気自動車「日産リーフ」の使用済みバッテリーを再利用したもので、「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.26」に見事に選ばれることとなりました。
再生バッテリーのポータブル電源とは?
このポータブル電源は、日産リーフの高い残存性能と安全性を誇る再生バッテリーを搭載しています。さらに、暖房や冷房にも強く、車に積むことができるため、従来の使い方だけでなく、災害時の非常用電源としても期待されています。製造過程でのCO2排出を抑えることができるため、脱炭素社会の実現に貢献する一歩となっています。
デザインと機能
この製品は、脱炭素社会を目指す理念を形にするため、3社の知見と技術を融合させて開発されました。車載での使用が想定された設計で、高い堅牢性を兼ね備えています。さらに、誤動作防止の設計も取り入れられており、安全に使えるように配慮されています。
アウトドアや非常時における可搬性を意識したデザインで、収納式ハンドルや本体底面の指掛かりによって、持ち運びやすさが向上しています。これにより、重量のある本製品が幅広いシーンで活用できるよう工夫されています。
審査員からの評価
本ポータブル電源の評価は、各企業が集まり、単独では解決できない問題にどのように取り組むかに重きが置かれています。電気自動車用バッテリーの二次利用へ寄せられる期待が高まる中で、3社の連携によって生まれたこの製品は、社会的にも意義あるものと評価されています。
JIDAデザインミュージアムセレクションについて
「JIDAデザインミュージアムセレクション」は、公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会が選定した製品の展示イベントです。毎年、会員や一般から推薦された製品の中から、特に秀でたデザインが選ばれ、今回は61点が選出されました。
展示情報
- - 会期: 2025年1月16日(木)~20日(月)
- - 場所: AXISギャラリー(東京都港区)
この新しいポータブル電源は、持続可能な未来へ向けた大きな一歩として位置づけられ、多くの人々の手に渡ることが期待されます。ブランドの理念や先進的なテクノロジーをより身近に感じることができるこの機会をぜひご覧ください。