音響評価新技術
2025-12-18 11:09:24

次世代緊急通報システムに対応する音響評価ソリューションの誕生

音響評価ソリューションで安全性を向上



自動車業界が新たに取り入れるべき音響評価ソリューションが登場しました。このソリューションは、アンリツ株式会社とドイツに本社を持つ音響評価の専門会社、HEAD Acoustics社が提携して開発したものです。事故時に迅速な救助活動を可能にする自動車向けの次世代緊急通報システム「NG eCall」に対応しており、国際基準であるITU-T勧告P.1140にも準じています。これにより、搭乗者が緊急通報センターと行う音声通話の品質を的確に評価し、安全を確保します。

NG eCallとは



EUでは2026年1月から、4G LTE及び5G NRの携帯ネットワークを利用したNG eCallが必須となります。このシステムは、事故が発生した際に自動的に緊急通報を行い、その際に高品質かつ低遅延で音声通話を行うことが求められています。事故後、車内で行われるハンズフリー通話では、騒音やエコーといった音響的な問題が発生しやすく、これが通話の理解を妨げる要因となります。従って、搭乗者の状況を正確に伝えられる高信頼性の音声性能が求められるのです。

ソリューションの構成



この音響評価ソリューションは、アンリツのMD8475B(4G LTE基地局シミュレータ)またはMT8000A(4G LTE/5G NR基地局シミュレータ)と、HEAD Acoustics社の音声品質分析プラットフォーム「ACQUA」を組み合わせて構築されています。これにより、自動車側からの音声(マイク)と緊急通報センター側からの音声(スピーカー)を、実環境に近い条件で総合的に評価できます。

試験条件の例



  • - エコー(Echo): スピーカーから出た音声がマイクに再入力される際の評価
  • - ダブルトーク(Double Talk): 双方が同時に話すときの音声が途切れる条件下での評価
  • - 背景雑音(Background Noise): 道路や風、エンジン音といった実環境を模した条件下でのシミュレーション

目指す未来



アンリツは今回の音響評価ソリューションを活用し、自動車メーカーやサプライヤーに対してNG eCall及び音響機器の開発支援を行います。そして、安全で安心なモビリティ社会の実現に向けた取り組みをさらに強化していく考えです。加えて、eCallやNG eCallに関する詳しい取り組みは、アンリツの公式Facebookページでもご覧いただけます。

今後、音声通話の品質向上は、交通安全における重要な要素となります。私たちはこの技術の進展に注目し、期待を寄せています。


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