大王製紙の挑戦
2025-10-21 12:54:00

大王製紙が挑むTNFD開示、自然と共生する企業の姿勢

大王製紙が挑むTNFD開示、自然と共生する企業の姿勢



大王製紙株式会社が、サステナビリティ経営支援の株式会社エスプールブルードットグリーンの助けを借りて、初めてのTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)開示を実現しました。この開示は、企業としての意義だけでなく、環境への配慮を強調する重要な一歩です。

サステナビリティの精神を受け継ぐ大王製紙



大王製紙は新聞用紙やティシューペーパー、さらには紙おむつなど、幅広い製品を提供する総合製紙メーカーです。その創業の精神にはサステナビリティが根付いており、古紙回収事業から始まった歴史を持っています。1957年からの育苗造林や、1989年からのチリでの植林活動など、企業としての責任を果たす姿勢が強く表れています。

同社のコーポレート部門サステナビリティ推進本部の橋本氏は、「誠意と熱意」という社是が、サステナビリティの価値そのものであると語ります。これは、私欲を捨てて社会のために働く姿勢が企業活動に重要であるという点を強調しています。

TNFD開示の意義とエスプールブルードットグリーンのサポート



TNFDの開示は、自然環境へ影響を及ぼす事業を展開している大王製紙にとって、必然的な選択でもありました。しかし、初めての試みであったため、どのように進めるべきかについては戸惑いもあったそうです。そんな中でエスプールブルードットグリーンは、既存データを駆使した分析からデータ収集まで、きめ細かい支援を提供しました。

サステナビリティ推進部の田中氏は、自社の特徴を活かした「オーダーメイド」なTNFD開示が可能になることに大きな期待を寄せていました。また、支援を受ける過程で、自然環境への依存度の高さをポジティブに捉え直すきっかけも得られ、社内の意識改革にも成功したと振り返ります。

社内への負担を最小限に



実際、エスプールブルードットグリーンからのサポートは、データ収集の粒度を考慮し、急がず必要な情報を整理する方法論が印象的でした。このアプローチによって、プロジェクト進行にあたっての社内負担は軽減され、効率的な進行が実現したとのことです。

TNFD開示の成果と今後の展望



TNFD開示を経て、大王製紙はよりクリアな企業イメージを構築することができました。投資家との面談で「しっかりとした開示がされていますね」と評価されたことは、大きな自信につながったと飯島部長が述べています。また、サステナビリティに関する意識が全社的に高まったことにより、生物多様性に関する議論が促進され、具体的な取り組みについての基盤が整ったと実感しています。

大王製紙は、製紙業に対する誤解を解くため、今後も誠実な情報開示を進め、森林資源を守る事業内容を積極的に伝えていく所存です。再び苗木を植えることで森林を守り、持続可能な未来を目指す企業の姿勢は、多くの人々に影響を及ぼすことでしょう。

企業紹介


大王製紙株式会社: https://www.daio-paper.co.jp/

会社概要


  • - 商号: 株式会社エスプールブルードットグリーン
  • - 所在: 東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル 11 階
  • - 代表者名: 取締役社長 八林 公平
  • - 事業内容: サステナビリティ経営コンサルティング
  • - 設立: 2011 年 11 月


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